箱根駅伝前回4位の帝京大 初3位以内へ“攻めの往路” 中野監督「やるからには勝ちたい」

[ 2020年12月14日 18:30 ]

<第97回箱根駅伝 帝京大エントリーメンバー紹介会見・公開練習>今年2区を走った星(右)は今年3区を走った遠藤とポーズをとる(撮影・郡司 修)
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 来年1月2、3日の箱根駅伝で初の総合3位以内を目指す帝京大が14日、東京・八王子キャンパスで取材に応じ、中野孝行監督は「往路3位で終えたいと思っている。往路3位を目標として、総合3位で。3位で芦ノ湖を上りきったら新たに目標を設定したい」と宣言。復路で順位を上げるしぶといレース展開が売りだが、序盤から勝負に出る考えを明かした。

 前回大会は3位の国学院大と3秒差の総合4位。歴代最高タイの順位ながら、3位に食い込めない悔しさが原動力となっている。前回2区の星岳主将(4年)や小野寺悠(4年)、同3区の遠藤大地(3年)ら1万メートル28分台を6人そろえ、指揮官も「アベレージが高い」と評する。高速レースの全日本大学駅伝は7位ながら、タイムや駆け引きには一定の収穫があったという。

 コロナ禍により部員間のモチベーションの差があったが、ミーティングの回数を増やしたことで「総合3位」という目標に向かって意思統一を図った。前回に続いて2区が有力な星主将は「前回は3位を逃した4番という印象が大きかった。悔しさをチームで感じている。前回の悔しさを持ってやれたのはプラス」と話した。

 追い上げる展開が身上の帝京大は「諦めの悪いチーム」とも呼ばれる。中野監督は「我々にあるとしたら学生の意地。ここにきているのはエリートばかりでない。大学から力つけた選手もいる。やるからには勝ちたい」と強調。今年は“攻めの往路”で、箱根路を盛り上げる。

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2020年12月14日のニュース