渋野 最終ラウンド順延も日本勢と談笑でリラックス、メジャー2冠へ「私らしいゴルフできれば」

[ 2020年12月14日 05:31 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン 最終日 ( 2020年12月13日    テキサス州ヒューストン・チャンピオンズGCサイプレイスクリークC=6731ヤード、パー71 )

渋野日向子(AP)
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 全米女子オープンの最終ラウンドは、悪天候で中断した後に翌日14日に順延が決まった。1打差の単独首位に立つ最終組の渋野日向子(22=サントリー)はスタートしていない。最終ラウンドの持ち越しが決まった後に、インタビューに応じた渋野は「ずっと天気予報も見ていましたし、今日やるのかなっていうふうには思ってましたけど。でも、気持ちもしっかり引き締めて回る準備はしていました」と振り返った。

 約3時間にわたる中断中はクラブハウスでの待機を強いられたが、ロッカールームでソーシャルディスタンスを保った上で日本人選手同士で談笑していたという。「日本人の選手の皆さんとめちゃめちゃしゃべっていました(笑い)」。さらに笹生優花からパンをもらったそうで、「笹生優花ちゃんが、こっちのおいしいパンを持ってきてくれて。ブルーベリージャムとピーナッツバター。それを食べていました」とリラックスした表情で明かした。

 月曜日決着となった今季メジャー最終戦。難コースに立ち向かったここまでの3日間は頭も体もフル回転していただけに、ラウンドすることなく終えた1日を「すごく気分転換にはなりました」と前向きに捉えた。昨年8月のAIG全英女子オープンに続く日本人初のメジャー2冠が懸かる最終ラウンド。「明日は寒い予報なので、なかなか今日の雨が乾くことはないと思います。寒い分、飛ばなくなるのかな」と冷静に分析しつつ、「やっぱり首位で最終日を迎えているので優勝したい気持ちはあるんですけど、本当に目の前のことに集中して。私らしいゴルフが、18ホールできればいいのかなと思っています」と気を引き締めた。

 ▽全米女子オープン 1946年に第1回大会が開催された現存する女子最古のメジャーで、今年で第75回を迎える。日本勢の最高成績は87年にプレーオフの末に敗れた岡本綾子の2位。今年はテキサス州ヒューストンに位置するチャンピオンズGCが舞台。同コースでは69年に男子の全米オープンが開催されたが、今大会は初開催となる。予選はサイプレスクリークC(6731ヤード、パー71)とジャックラビットC(6558ヤード、パー71)の2コースを使用し、決勝はサイプレスクリークCのみで行われている。

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