鳥内秀晃氏 関学大、攻めの姿勢が好循環生んだ 日大、破壊力あるランナーが印象的

[ 2020年12月14日 05:30 ]

アメリカンフットボール・スポニチ後援三菱電機杯 第75回毎日甲子園ボウル   関学大42-24日大 ( 2020年12月13日    阪神甲子園球場 )

<関学大・日大>第4Q、関学大RB・三宅はタッチダウンを決める(撮影・大森 寛明)
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 【鳥内秀晃の目】3年前の雪辱という形になった。個人的な思いを封じて振り返っても手に汗握る好ゲームだった。特に前半は両チームの攻撃陣が持ち味を発揮し、獲得ヤードは関学大が255で日大が261と互角。どちらが流れをつかむのか分からなかった。後半立ち上がりで関学大は守備が踏ん張り、直後の攻撃でインターセプトされても、QB奥野を中心に攻め続けた。パスが通れば、オープンのランも出る。攻めの姿勢が好循環を生み勝機をつかんだ。

 日大はQB林選手が万全ではなかったことが残念だ。それでも第4Qに78ヤード独走したRB川上選手をはじめ、破壊力あるランナーは印象的。リーグ戦では見られなかったプレーもあり周到な準備を感じた。下のリーグから再出発して、はい上がり関東代表にふさわしい力量を示した。

 学生と社会人の代表が争うライスボウルについては改めて提言したい。近年は戦力差が顕著で危険だ。昨季まで監督として、親御さんから大事な子どもを預かっていた立場から言えば「安全第一」で開催方法を真剣に考え直さなければならない。もともと学生オールスター戦だった大会。甲子園ボウルを従来の東西対抗とし、ライスボウルを学生王者決定戦にするなど違うやり方があるはずだ。(関学大前監督)

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2020年12月14日のニュース