一二三に聞く　激闘は「一シーンも忘れられない」きょうだい代表に「お待たせ」

柔道　東京五輪男子66キロ級代表決定戦   〇阿部一二三　優勢　延長24分　丸山城志郎● （ 2020年12月13日    東京・講道館 ）

柔道男子66キロ級五輪代表決定戦　丸山城志郎に勝利した阿部一二三
Photo By 代表撮影

　【阿部に聞く】

　――試合を振り返って。
　「凄い長かったと思うが、いざやってみると、一シーンも忘れられないような戦いになった。自分の柔道を最後まで出せた。自分の柔道が一番だと思った」

　――24分間もの長期戦は想定していたのか。
　「これだけ長くなるとは思っていなかった。ただ、想定外ではなかった。どれだけ長くなっても、集中力を切らさず、自分の柔道を貫くことをテーマに練習してきた。雑にならず、最後まで丁寧にできた」

　――誰に勝利を報告したいか。
　「一番に誰とかはない。たくさんの人が応援してくれて、支えてくれた。関わってくれた全ての方々に感謝したい」

　――妹・詩とのきょうだい出場が決まった。
　「妹が先に決まっていたので、お待たせという感じ。やっとはっきり、2人で五輪で金メダルを獲ろうと言える」

　――コロナ禍で苦労したことは。
　「なかなか柔道の練習ができなかった時期に、しっかり走り込んだことで、これだけ長い試合でもスタミナを切らさなかった」