渋野 日本勢初のメジャー2冠へパー発進、全米女子オープン最終日再開

[ 2020年12月14日 23:47 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン 最終日 ( 2020年12月14日    テキサス州ヒューストン・チャンピオンズGCサイプレイスクリークC=6399ヤード、パー71 )

全米女子オープン最終ラウンド 1番でティーショットを放つ渋野日向子(AP)
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 悪天候のため前日から順延されていた全米女子オープンの最終ラウンドは、14日(日本時間同日深夜)に再開。1打差の単独首位で残り18ホールを迎えた渋野日向子(22=サントリー)は最終組でスタートした。

 勝負の最終日は、ウエア契約を結ぶビームスゴルフのマルチロゴが入った赤色のプルオーバーを着用。これはAIG全英女子オープンでメジャー初優勝を飾った際に着用していたポロシャツと同じ柄だ。

 「Hinako Shibuno」。ティーイングエリアでそうコールされると、帽子のつばに手を当てて一礼してティーオフした。1番パー4ではティーショットがわずかにフェアウエーを外れて左ラフに入れ、UTで放った第2打がグリーン左手前に外れる。アプローチはピン左1・5メートルとシビアなパーパットを残したが、パーをセーブして順調な滑り出しとなった。

 昨年8月のAIG全英女子オープンで日本人42年ぶり、史上2人目のメジャー制覇を果たした22歳。女子メジャーで最古の歴史を持つ今大会で優勝となれば、日本人史上初のメジャー2冠となる。「やっぱり、首位で最終日を迎えているので優勝したい気持ちはあるんですけど。本当に目の前のことに集中して、私らしいゴルフが18ホールできればいいのかなと思っています」。2020年最後の18ホールを、最高のフィナーレで飾る。

 ▽全米女子オープン 1946年に第1回大会が開催された現存する女子最古のメジャーで、今年で第75回を迎える。日本勢の最高成績は87年にプレーオフの末に敗れた岡本綾子の2位。今年はテキサス州ヒューストンに位置するチャンピオンズGCが舞台。同コースでは69年に男子の全米オープンが開催されたが、今大会は初開催となる。予選はサイプレスクリークC(6731ヤード、パー71)とジャックラビットC(6558ヤード、パー71)の2コースを使用し、決勝はサイプレスクリークCのみで行われている。

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