トランプ大統領とペンス副大統領、NBAを批判「まるで政治団体」「不合理で愚か」

[ 2020年8月28日 06:32 ]

NBAの選手の対応を批判したトランプ大統領とペンス副大統領(AP)
Photo By AP

 ドナルド・トランプ米大統領(74)は27日、警官による黒人男性への発砲に抗議して試合をボイコットしたNBAバックスの行動と、その後の試合を延期にしたリーグの判断について触れ、「抗議のことはよく知らないが視聴率が悪いことは知っている。人々がNBAに少しうんざりしているからだと思う。まるで政治団体だ。これは我が国のスポーツ界にとって決していいことではない。」と痛烈に批判した。

 AP通信が伝えているもので、同大統領は今月に入ってラジオ局のインタビューでも国歌斉唱の際に膝をつくNBAの一部の選手の行為について「非常に不愉快だ」と辛らつな見解を述べたばかり。さらに大統領をサポートするかのようにホワイトハウス関係者の“NBAバッシング”が続出。マイク・ペンス副大統領(61)が「ばかばかしくて愚かな行為だ。NBAは利権が絡む中国の人権問題については黙っているのに、警察の発砲については声をあげる」と、CNNの取材に対して答えたことを側近のスタッフが明らかにした。

 さらにトランプ大統領の娘婿、ジャレッド・クシュナー上級顧問(39)は「NBAの選手は経済的に恵まれているから1日休んでも影響はない。平和的な解決こそが重要」と語り、側近の1人でもある共和党のトム・コットン上院議員(43)は「未熟な行為だ。警官が発砲にいたった詳細はまだ明らかになっていないので結論を急いではいけない」とボイコットを選択したバックスの選手たちにきびしい意見を突き付けた。

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2020年8月28日のニュース