「意地がない」愛ある叱責で復活V 柔道女子63キロ級・田代未来が2大会連続五輪へ

[ 2020年2月23日 06:29 ]

柔道グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会第2日 ( 2020年2月22日    ドイツ・デュッセルドルフ )

女子63キロ級決勝 スロベニア選手(手前)を破り優勝した田代未来(共同)
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 女子63キロ級の田代未来(25=コマツ)は決勝で16年リオデジャネイロ五輪金メダリストのティナ・トルステニャク(スロベニア)を合わせ技一本で破り優勝。今月27日に東京都内で行われる全日本柔道連盟の強化委員会で、2大会連続の五輪代表に選出されることが確実になった。

 五輪代表を争う日本国内のライバルにはもろさを見せがちの田代だが、対外国人選手への強さを証明し、悲願の東京五輪金メダル獲得へと大きく前進した。この日は最大の武器である内股でのポイントは2回戦の技あり1回だけだったが、他の足技や寝技を駆使して危なげなく5試合を勝利。「今回が凄く重要な大会というのは自分でも理解していた。とにかく結果が出せたことで、やっと(五輪金メダル獲得への)スタートラインに立てたと思う」と語った。

 昨年11月のGS大阪大会、同12月のワールドマスターズ大会と2大会連続で3位。いずれの大会も外国勢には全勝も、同時出場した日本のライバルに敗れた。練習でも迷いが見えていた年明け、コマツの松岡義之師範から「意地がない」と厳しい言葉を掛けられ、ようやく目が覚めた。「私は何を目指しているんだ、というのを考えさせてもらった」と、稽古での気持ちの入り方は一変。決勝後には松岡師範から「おめでとう」と言葉を掛けられ、「先生の厳しい言葉には愛がある。ありがたく受け止めた」と感謝した。

 リオ五輪では3位決定戦で敗れ、男女計14人中12人がメダルを日本に持ち帰る中、生涯忘れることのない悔しさと屈辱を味わった。あれから4年。リベンジの舞台への切符を自らもぎ取り、ようやく晴れやかな笑みを浮かべた。

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