「君が代」流れ取材一時ストップ…日の丸の重み知る柔道・大野将平の五輪代表確実に

[ 2020年2月23日 05:57 ]

柔道グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会第2日 ( 2020年2月22日    ドイツ・デュッセルドルフ )

男子73キロ級準決勝 スウェーデン選手(上)を破った大野将平(共同)
Photo By 共同

 男女計4階級が行われ、男子73キロ級で16年リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野将平(28=旭化成)が優勝し、今月27日に東京都内で行われる全日本柔道連盟の強化委員会で、2大会連続の五輪代表に選出されることが確実となった。女子63キロ級の田代未来(25=コマツ)、同70キロ級の新井千鶴(26=三井住友海上)も優勝し、五輪代表が確実となった。

 昨年8月の世界選手権(東京)では、オール一本勝ちで圧倒的な強さを誇示。左人差し指のケガで同年11月のGS大阪大会出場を見送り、約半年ぶりの実戦は本人も「雨とは言わないですけど、曇りみたいな感じでしたね、どんよりとした。パッとしなかった」と振り返る内容だったが、それでも危なげなく頂点に立った。決勝の相手は18年アジア大会決勝で延長戦の死闘を演じた安昌林(アンチャンリン、韓国)。一本は奪えなかったものの、打倒大野に燃える日本育ちのライバルから内股で技ありを奪い、通算対戦成績でも6戦全勝とした。

 決勝を含む6試合を通じてまともに組み合おうとする相手が少なく、「他の選手全員から首を狙われている感覚がある」と振り返った。それでもはね返す力があるからこそ、日本柔道界のエースであり続けている。他階級と同様、東京五輪の重要な選考会だったが、「五輪の代表になることを目的に、ここ(ドイツ)には来てない。もっと高い境地で自分を追い込んでいる」ときっぱり。その視線の先にあるのは五輪連覇、そして理想の柔道を体現することだけだ。

 決勝を終えて最初にミックスゾーンで取材に応じようとした場面では、ちょうど田代の表彰式で君が代が流れ、「ちょっと(取材を)やめましょうか」とストップ。君が代や日の丸の重みを知るからこその対応を見せた大野。「そこで負けたら何も意味がない」という東京五輪で日の丸を掲げるまで、再び一歩一歩前進していく。

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