詩“当確”オール1本V 難敵に雪辱「ホッとした」

[ 2020年2月23日 05:30 ]

柔道 グランドスラム デュッセルドルフ大会第1日 ( 2020年2月21日    ドイツ・デュッセルドルフ )

女子52キロ級決勝、ブシャール(下)を破った阿部詩
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 5試合オール一本勝ちで優勝した阿部詩は、兄より一足先に五輪代表を決定的にした。決勝はGS大阪大会決勝で敗れたブシャールを指導3で追い込み反則勝ち。「うれしいというより、ホッとしている。自分のイメージの動きとはほど遠かったが、落ち着いて柔道ができた」と語った。

 3カ月前は相手の変則的な組み手にパニックに陥ったが、この日は落ち着いて対処。何度か両袖を持って投げられるシーンがあったものの決め切れず、「もっと練習が必要だと思う」と反省も、前回敗戦の苦手意識は払しょくした。女子日本代表の増地克之監督も「彼女の良い時の試合内容だった」と高く評価。兄の優勝にも「ホッとした」と話した詩。一家の悲願をかなえるまで、最高の笑顔は取っておく。

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