渋野 難グリーン攻略に意欲「“ジャストタッチ渋野”で行きます!」

[ 2019年10月31日 05:30 ]

米女子ゴルフ スウィンギングスカート台湾選手権 31日開幕

全米女子プロ覇者のグリーン(左)と一緒に紹介された自身の看板前でポーズを決める渋野(撮影・中村 文香)
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 米女子ゴルフのスウィンギングスカート台湾選手権は31日から4日間、台湾の美麗華クラブ(6504ヤード、パー72)で開催される。日本人42年ぶりの海外メジャー制覇を果たした全英女子オープン以来、2度目の米ツアーとなる渋野日向子(20=RSK山陽放送)が参戦。予選ラウンドは3人全員が19年メジャー覇者という注目組に決定した。メジャー女王対決を制し、「微笑灰姑娘」(中国語で「スマイルシンデレラ」)として再び世界を魅了する。

 クラブハウス、1番ティーイングエリア…。どこへ行っても、自身の写真が大きく載っている。少しだけ、予感はあった。予選の組み合わせが発表され、今季メジャー覇者3人でのラウンドが決定。渋野は2度目の米ツアー参戦を前に目を輝かせた。

 「看板に私が入るくらいなので、注目組に入るかなと思っていましたけど…。かなりビッグネームの選手ばっかりで、この注目組に入れてありがたい。楽しみたいと思います!」

 初出場した全英女子オープンを制して以来の米ツアー。初上陸した台湾でも、大きな注目を浴びている。その証拠が組み合わせ。全米女子オープン優勝で世界ランク4位の李晶恩(イジョンウン)(韓国)、全米女子プロ選手権優勝のハンナ・グリーン(オーストラリア)と同組になった。渋野本人は「レベルが全然違う。ライバル視なんかしちゃダメですよ」と謙遜するが、全英女子オープン覇者としての意地を見せたいところだ。

 この日はプロアマ戦に参加。前日の練習と合わせて27ホールを回ったが、グリーンを読むのに「全然分からん。メモが矢印だらけで目が痛い」と苦戦している。会場の美麗華クラブはバミューダグリーン。日本で多く使用されているベントグリーンではなく、「大オーバーして、返しも大オーバーした」。そこで、これまでの強気の戦略を方向転換。「(カップの奥に当てる)壁ドンなしの“ジャストタッチ渋野”で行きます!」と日本と変わらぬ“しぶこ節”をさく裂させた。

 将来的な米ツアー参戦を見据える20歳。今大会での目標にはトップ10入りを掲げている。もちろん、東京五輪へ向けて世界ランクを上げることも今回の参戦理由のひとつ。「世界ランク上位の人たちばかりなので、今の自分がどれだけ通用するのか。いいところを見せられるように頑張りたい」。“微笑灰姑娘”が再び世界を驚かせる。



《メジャー女王の3人》
◆渋野日向子
1998年11月15日生まれ 20歳
 ・岡山県出身、身長1メートル65
 ・世界ランク12位
 ・全英女子オープンで初優勝

◆ハンナ・グリーン
1996年12月20日生まれ 22歳
 ・オーストラリア出身、身長1メートル73
 ・世界ランク20位
 ・全米女子プロ選手権で初優勝

◆李晶恩
1996年5月28日生まれ 23歳
 ・韓国出身、身長1メートル71
 ・世界ランク4位
 ・全米女子オープンで初優勝

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