日向子 ツアー初Vがメジャー制覇、奈紗以来快挙に感涙

[ 2019年5月13日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールドレディース・サロンパス・カップ最終日 ( 2019年5月12日    茨城県 茨城GC東C=6560ヤード、パー72 )

ワールド・レディース・サロンパス・カップ最終日 初優勝した渋野日向子(右から2人目)は(左から)河本結、菅沼菜々、大出瑞月、大里桃子の祝福に涙ぐむ(撮影・沢田 明徳)
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 首位から出た黄金世代の渋野日向子(ひなこ、20=RSK山陽放送)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算12アンダーで大会最年少20歳178日でのツアー初優勝。ペ・ソンウ(25=韓国)とのデッドヒートを制し、日本勢では2016年日本女子オープンの畑岡奈紗以来、8人目となるツアー初優勝でのメジャー制覇を果たした。

 歓喜の瞬間が近づくにつれて格別な思いがこみ上げてきた。ウイニングパットは70センチ。険しい表情で慎重に沈めると、渋野は両手で顔を覆いながら目頭を熱くさせた。その余韻に浸る間もなく、同じ黄金世代の大里桃子、河本結らから祝福のシャワーを浴びた。「テレビで見て、いいなと思っていましたが、まさかこんな大きな大会でこんなに早く…」

 優勝の要因を問われると「笑顔」と即答した。高校時代までは喜怒哀楽を出し、父・悟さん(51)から「みっともない」と諭されてきた。下部ツアーなどで感情を出すとスコアを落とし、父の助言が正しいと悟った。「トラブルになっても笑っていれば何とかなるかな。そう思えるようになった」。緊張から1番でショットが乱れ39ホールぶりにボギーを叩いたが「まだ17ホールある」とすぐに切り替えた。5番で約10メートルのバーディーパットを沈め、8、9番で伸ばし単独首位で折り返す。その後ペ・ソンウに並ばれたが、最難関の16番でライバルが第2打を右の林に打ち込んでダブルボギーとし、そのまま振り切った。

 優勝賞金2400万円を加え、今季の賞金ランクは申ジエに次ぐ2位に浮上。7月のAIG全英女子オープンへの出場が濃厚となった。「まだ優勝の実感が湧かない」という20歳も、世界挑戦を問われると「え。全英?初耳なんですけど、出たい~」とこの日一番の大声で喜びを爆発させた。

 令和初のメジャーを大会最年少で制し、外国勢のメジャー連勝も5で止めた。「私で良かったんでしょうか」と控えめに語るものの「生まれて一番うれしい。いやホールインワンした時の方がうれしかったかな」とおどけ周囲の笑いを誘った。令和初のメジャー大会で新時代を象徴するような新星がまた一人誕生した。

 【渋野 日向子(しぶの・ひなこ)】
 ☆生年月日 1998年(平10)11月15日生まれ、岡山市出身の20歳。
 ☆サイズ 1メートル65、62キロ。
 ☆幼稚園のときの憧れ 仮面ライダーとアリエルになること。  ☆ゴルフ歴 8歳から始める。作陽高1年時に中国女子アマで優勝。2度目の挑戦となった昨年のプロテストに合格(90期)し、同年のツアー最終予選会は40位となり今季前半戦の出場権を獲得した。
 ☆ソフトボール 8歳から始め、体のバランスを整えるために左打ちに替え4番を打ったことも。ソフトボール投げでは小学6年時に58メートルを投げ県2位。中学では軟式野球部にも所属。現在も出身のスポーツ少年団の練習に参加して気分転換することもある。
 ☆好きなスポーツ選手 上野由岐子(女子ソフト)。
 ☆今後の抱負 女子力を磨きたい。
 ☆好きな芸能人 EXILEの佐藤大樹。
 ☆家族 両親と姉と妹。

 【勝者のクラブ】▼1W=ピンG410プラス(ロフト角10.5度、シャフトの長さ44.75インチ、硬さSR)▼3W=同G410LST(14.5度)、5W=同G410(17.5度)▼3、4U=同G410(19、22度)▼5I~PW=ピンi210▼ウエッジ=同グライドフォージド(52、58度)▼パター=同シグマ2アンサー▼ボール=タイトリスト プロV1

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