桃子 5差5位、大会3勝目望み 世界相手に「ベスト尽くす」

[ 2018年11月4日 05:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2018年11月3日    滋賀県 瀬田GC北C=6659ヤード、パー72 )

TOTOジャパンクラシック第2日 首位で迎えた17番でバーディーパットを放ち力の入る上田(撮影・井垣 忠夫)
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 首位に4打差の15位から出た上田桃子(32=かんぽ生命)が67の好スコアをマークし、首位とは5打差の通算8アンダー、5位に浮上。米ツアーのメンバーとして出場した11年以来のジャパンクラシック3勝目へ望みをつないだ。

 会心のショットが追い風に乗ってグリーン奥にこぼれた。追い上げムードに水を差す最終18番でのまさかのボギー。しかし、この不運も上田の表情が曇ることはなかった。

 「ワクワクです。一ファンとしていろんな選手を見てる感じ。目からのいい情報がいっぱいです」

 初日に続いて世界ランク8位のヘンダーソンと同組でラウンド。この日は時に50ヤード以上先を行くドライバーショットを観察しながら「振りにいく時ほど丁寧にテークバックを上げている」と世界の技をモニタリング。こうしたマル得情報満載のゴルフは、今季賞金ランク31位と不本意なシーズンを送っている上田には大きな刺激。15番では残り154ヤードの第2打を7Iでピン左1メートルにピタリと止めるなど持ち前の切れ味鋭いショットで7バーディーを奪った。

 07年にジャパンクラシックを含むツアー5勝を挙げ、21歳156日の史上最年少で賞金女王に輝いた。翌08年からは憧れの米ツアーに本格参戦。14年に日本ツアーに復帰するまでの6年間、米国本土でのツアー制覇は果たせなかったが、世界最高峰の舞台で日々繰り返された新発見はプロゴルファー上田の血となり、肉となっている。

 その新鮮な発見を日本で体験できる唯一の米ツアー公式戦。「インジもアリヤもパンを食べない。今は細マッチョが主流みたい」と上田は選手食堂の中でさえ、世界のトレンドに目を光らせている。「何打差あっても自分のベストを尽くすだけ。面白いと思う試合にしたい」。テンションは既にMAX。上田は世界との競演を楽しんでいる。

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2018年11月4日のニュース