内村、鉄棒で銀も採点にチクリ「日本選手にすごく厳しい」

[ 2018年11月4日 02:56 ]

体操・世界選手権最終日 ( 2018年11月3日    カタール・ドーハ )

世界体操選手権最終日 男子種目別決勝 鉄棒で銀メダルを獲得した内村
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 種目別決勝の鉄棒で、内村航平(リンガーハット)は14・800点で銀メダルだった。2大会ぶりのタイトルには届かず、日本勢は07年大会以来となる金メダル0となった。

 離れ技を全て決め、着地もピタリと止めた。痛めている右足首は「めっちゃ痛かった。足が取れたかと思った」と振り返ったが、「これ以上ないくらい良かった。演技は満足している」と話した。ただ、納得できない部分もある。それはメダルの色ではなく、採点傾向だった。

 内村の手応えとしては15点か14・900点。「なんだかなぁ、点数が」。出来栄えを示すEスコアが8・400点だったことに、首をかしげた。「審判に文句を言うわけじゃないけど」と前置きした上で、「日本選手にすごく厳しくつけられている傾向があった。それは、強いからだと思う」と印象を語った。

 9月末に右足首を痛め、今大会は個人総合を断念。中国、ロシア勢に押され、体操ニッポンは07年大会以来、11年ぶりに金メダル0に終わった。「結果はすごく受け止めている。金が1個もなかったので、東京五輪を見据えると、体操で金がないのは他の競技にも影響が出る」という言葉は、体操が日本のお家芸という自負があるからだ。

 帰国後は休養する。「ゆっくり休みたい。ギリギリの状態でこれだけ演技したのは初めてなので」。体を休め、心を休め、今大会で得た課題と向き合い、キングはまた世界一への道を歩んでいく。

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