本田望結 8位で全日本ジュニア切符 妹・紗来との姉妹対決実現

[ 2018年11月4日 14:26 ]

フィギュアスケート西日本選手権最終日 ジュニア女子フリー ( 2018年11月4日    名古屋市・日本ガイシアリーナ )

<西日本選手権ジュニア女子フリー>表情豊かに演技する本田望結(撮影・長久保 豊)
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 女優との二刀流を貫く本田望結(14=大阪・関大中)は99・19点で8位。ショートプログラム9位の51・43点と合わせて計150・62で8位に入り、今月23日開幕の全日本ジュニア選手権(福岡)の切符を獲得した。同大会出場が決定している妹・紗来(11=京都醍醐ク)と注目の姉妹対決が実現する。

 フリーでは派手な黄金の衣装に身をまとい、「Aida」をノーミスで演じきった。3回転フリップなど全てのジャンプで安定感を見せ「しっかり落ち着いて、いい演技ができた」。6分間練習から時間の空くグループ最終滑走となったが、兄・太一(20=関大)から教わったタイムマネジメントを実践。「兄からしたら普通のことを教えてくれただけかもしれないですけど、私にとっては凄く頑張ろうという気持ちになれた」。会場では妹・紗来も観戦。発奮材料には事欠かなかった。

 女優との両立に、めげなかった。「2つのことをしている自分から、ある意味、逃げているような感じで言い訳をつくっていた。それが悔しかった」。だから、今季からは「逃げずに、ちゃんと自分に向き合おうと意識を持った」と振り返る。納得感を見せた好演技は、明確な意識変化の成果だった。

 「ちゃんとフィギュアスケーターとして認めてもらえるように。今この場ではスケーター本田望結です」。そう胸を張った本田は「明日からは女優の望結に戻るんですけど、フフフ」と付け加え、笑顔を見せた。「自分の気持ちのコントロールが少し上手になったのかな」と充実感がにじんだ。

 今月下旬の全日本ジュニアでは妹・紗来と公式戦初の直接対決が待つ。「本番になると妹のことをいろいろ考えてしまうと思う。“自分に自信を持って何も考えないです”みたいな強いことは言わない。勝ちたい気持ちはある。その面でも自分に逃げずに言い訳をつくらないで、正直な自分で戦いたい」。昨年の全日本ジュニアは20位。ひと回り成長した本田が、闘志を見せていた。

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