トンプソン 半端ないアイアン精度 福田びっくり「本当に曲がらない」

[ 2018年11月4日 11:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2018年11月3日    滋賀県 瀬田GC北C=6659ヤード、パー72 )

TOTOジャパンクラシック第2日 1番、ティーショットを放つトンプソン(撮影・井垣 忠夫)
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 【ココが凄いよ海外勢(6)】米ツアー屈指の飛ばし屋トンプソンと回った福田真未(26=えんホールディングス)は、ティーショットで常に10〜20ヤード後方に置き去りにされていた。だが、それ以上に衝撃を受けたのは、アイアンの精度。15番パー4。ピンまで残り162ヤード地点で、8Iを手にしたトンプソンは第2打をピンそば1メートルにつけてバーディー。福田は話す。「本当に曲がらない。ヘッドスピードが速いし、ほとんどグリーンを外さなかった」

 トンプソンの平均飛距離は、米ツアー2位の273・287ヤードを誇る。だが、グリーンを狙う時に力を加減して打たなくてはならない距離を残すより、フルショットできる地点から打った方が距離は合わせやすい。ティーショットの精度に加え、振り抜いて的確にグリーンを捉えるアイアンの正確さが、同2位のパーオン率(75・0%)を呼んでいる。

 精度を高めるスピーディーなスイングは幼少の頃に培われた。兄2人に負けないために体づくりに着手。カーディオトレーニング(有酸素運動)やストレッチを欠かさず、強じんな肉体を築き上げた。天才少女として10代から活躍し、11年のナビスター・クラシックで16歳7カ月の最年少ツアー優勝(当時)を果たした。

 16年のワールド・レディース・サロンパス・カップ最終日。林の中から木の間を抜いて2オンするスーパーショットを披露し、日本ツアー初優勝を飾った。ファンはそんなショットが再び披露されるのを待っている。

 ◆レキシー・トンプソン 1995年2月10日生まれ、米国フロリダ州出身の23歳。07年に12歳4カ月の史上最年少で全英女子オープン予選会に出場。15歳でプロ転向し、14年にクラフト・ナビスコ杯でメジャー初制覇を果たした。16年のワールド・レディース・サロンパス・カップでは日本ツアー初V。米ツアー通算8勝(メジャー1勝)。兄・ニコラス(35)も米ツアーメンバー。1メートル80。

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2018年11月4日のニュース