小平 冬季五輪日本代表団主将初の金メダルなるか? 葛西の銀が最高

[ 2018年1月16日 22:20 ]

平昌五輪の日本選手団主将に選ばれた小平奈緒
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 日本オリンピック委員会(JOC)は16日、2月の平昌冬季五輪の日本選手団の主将をスピードスケート女子で金メダル獲得が期待される小平奈緒(31=相沢病院)が務めると発表した。

 これまで冬季五輪で日本選手団の主将となった選手は、60年スコーバレー大会のアルペンスキー・猪谷千春をはじめ15人が就任しているが、主将となった選手が金メダルを獲得したことが1度もない。

 98年長野五輪では、2大会連続金メダルを獲得したノルディック複合の荻原健司、06年トリノ五輪ではスピードスケートの岡崎朋美など、有力選手が主将として臨んだ大会ではいずれも4位に終わるなど表彰台にわずかに届かなかった。

 ようやく前回のソチ大会で葛西紀明がノルディック・ジャンプ個人のラージヒルで2位(銀メダル)となったのがこれまでの最高順位で、メダルを獲得したのも葛西と、88年カルガリー五輪で黒岩彰がスピードスケート500メートルで銅メダルを獲得した2例だけだ。

 冬季だけはない。夏季大会でも92年のバルセロナ大会で柔道の古賀稔彦が71キロ級で金メダルを獲得したのを最後に、6大会金メダルから遠ざかっている。直近の16年リオ大会の主将で「霊長類最強女子」と呼ばれたレスリング女子53キロ級の吉田沙保里も決勝で敗れ、銀メダルに終わっている。

 だが、今回の小平は今季のスピードスケートW杯の女子500メートルで負けなし。1000メートルでも世界記録をマークするなど圧倒的な強さを見せている。金メダル獲得なら、冬季日本選手団主将としてだけでなく、日本女子スピードスケート史上初日の栄冠ともなる。

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2018年1月16日のニュース