双大竜引退会見、NHKアナが思わず号泣…ともに福島出身 被災地への思いあふれ

[ 2018年1月16日 14:59 ]

双大竜
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 会見で代表質問を務めたNHK・三瓶宏志アナが思わず号泣する場面があった。引退した元幕内・双大竜(35=時津風部屋)が16日、両国国技館で会見。同じ福島県出身の2人。双大竜が13年の土俵生活を振り返る中で、故郷を襲った2011年の東日本大震災に触れた。

 「被災した方々に精いっぱい、相撲を取っている姿を見せたい、という気持ちがありました」

 これを聞いた三瓶アナは声を詰まらせ質問ができなくなった。やがて流れ出した涙を見て、対面していた双大竜も、もらい泣き。同アナが声を振り絞って「福島への思いは…」と聞くと、双大竜は目を赤く腫らしながら「被災された方々を思って、頑張っていこうという気持ちでした」と答えた。思い出の場所としても、再十両を決めた震災直後の5月に行われた技量審査場所を挙げた。

 双大竜は「負けても悔しくなくなった。9月に、“気力がなくなりました”と師匠に報告しました」と引退背景を説明した。

 05年夏場所で初土俵。最高位は西前頭15枚目(13年春場所)。今後については「相撲で学んだことをいかしていきたい」と話した。

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