【トライアスロン】東京五輪の星・佐藤優香、原点は母との二人三脚

[ 2016年8月3日 12:30 ]

トライアスロン女子日本代表の佐藤優香

 女子トライアスロン日本代表の一人としてリオデジャネイロ五輪に出場する佐藤優香(24=トーシンパートナーズ・チームケンズ)。東京五輪招致の最終プレゼンにも参加し、注目度もアップした“東京五輪の星”は「注目されることで、期待に応えたいという気持ちが自分の後押しにもなっています」ときっぱり。上位を狙う本番レースでは「先行逃げ切りでどこまで戦えるか」と青写真も描いている。

 トライアスロンとの出合いは9歳のとき。あらゆるスポーツの中でも最も過酷とされる競技だが、水泳も陸上も得意だったため「あとはバイクだけだし、楽しそう」と思ったことが興味を持つきっかけとなった。母親の強い勧めに最初は反発もあったと打ち明けつつ「実際に大会に出場したら楽しくて。そこからのめり込んでしまいました」と笑う。

 泳ぎは通っていたスクールで鍛え、ランとバイクは母親と二人三脚でトレーニングを重ねた。印象に残っている練習はランのタイムトライアル。記録が遅いと、数字が出るまでやり直した。「母との練習で、負けん気を養いました」。妥協を許さない当時の経験は、現在のハードな練習だけでなく日々の生活にも役立っているという。

 2010年に開催されたユース五輪で金メダル。一気に12年のロンドン五輪代表候補として浮上したが、五輪切符のかかった予選で敗れ、出場はかなわなかった。「自分が出場権を獲得するんだという強い思いで臨んでいましたが、自信があったかと言われると疑問符が付く。世界で戦うという意識がまだ不足していました」と振り返る。

 4年後のリオ五輪を目指し、スタミナ強化や理想のフォーム作りなど3種目すべての底上げに着手。特に苦手だったバイクは、技術、体力面を共に磨いて苦手意識を払しょくし、自ら得意種目と胸を張れるほどになった。2度の大きな落車を経験し、恐怖心との戦いもあったが集団走の経験を重ねていくことで克服。現在も怖さがないといったら嘘になるが、周囲の選手の動きを予測して対応できるようになったと“ケガの巧妙”も明かした。

 目前に迫った本番のレース。3日に日本を出発し、7日にカナダのモンオリオールで開催されるワールドカップに出場し、最終調整を経てリオへと移動する。「スイムから先行逃げ切りの展開に入り、ランでどこまで戦えるかですね」と上位進出を見据えた佐藤。その道の先に東京五輪が開けていることも分かっている。

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