太田、金しか見えない!4度目“最後”の五輪 覚悟のリオ入り

[ 2016年8月3日 05:30 ]

リオデジャネイロに到着し、ポーズをとるフェンシング男子日本代表の太田

リオ五輪

(8月5日開幕)
 リオデジャネイロ五輪のフェンシング男子フルーレ個人に出場する太田雄貴(30=森永製菓)が2日、“最後の五輪”に向けてリオデジャネイロ入りした。4度目の五輪は団体戦での出場を逃し、個人戦のみの出場でこれまでの銀メダルを上回る金メダルが目標。五輪のたびに飛躍を遂げてきた第一人者が、最後の大勝負に挑む。

 リオの地に降り立った太田は、覚悟の決まったすっきりとした表情だった。アテネから始まって4大会連続の五輪出場。「毎回新鮮な気持ち。いよいよだな」と語り、改めて最後の五輪かと問われると「もちろんそういうつもりで挑んでいく」と即答した。

 米ニューヨークで時差調整を兼ねた約1週間の合宿を行い、決戦の地へと移動してきた。「ニューヨークでできることは全てやってきた。ここから何かを変えることはできないので、あとは充実した気持ちで試合当日を迎えたい」とベテランらしく順調に調整を進めてきた。

 アテネで初出場し、北京では個人、ロンドンで団体の銀メダルを獲得した。ロンドン五輪後に一度は競技から離れたが、東京五輪の招致活動などを経て五輪の持つ重みを再確認。この日も空港で待ち構える報道陣の数に「改めて注目度が高いと感じている」と話した。

 今回の日本は団体戦で出場権を得られなかった。ドーピング問題でロシアが欠場となれば繰り上げ出場の可能性もあったが、それもかなわなかった。太田としては7日に行われる個人戦に全力を注ぐのみ。フェンシングをアピールする舞台もそこしかない。

 1年以上の休養を経て復帰し、昨年の世界選手権では日本人選手初の金メダルを獲得。王者として臨む今回の五輪だ。「見る人に何かを訴えかけられる試合をしたい。金メダルだけを見つめて頑張っていく」と集大成の五輪に挑む意気込みを示した。

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