ゴースト問題も右膝も…高橋不屈の4位「できることやった」

[ 2014年2月15日 05:30 ]

SPで華麗な演技を見せる高橋

ソチ五輪フィギュアスケート男子SP

(2月13日)
 見えない強敵と闘いながら、高橋が粘った。昨年11月に痛めた右膝は万全の状態からは程遠い。「痛みはあまりないけど、水がたまる。可動域がいったり、いかなかったり」。ソチ入り後の10日、可動域を広げるため患部から50CCの水が抜かれた。4回転トーループは練習からほとんど決まらず、この日も両足着氷。自己ベスト95・55点にはるか及ばない86・40点の4位でも、悲愴(ひそう)感はなかった。

 「パーフェクトではなかったけど、今できることはやった。(6位以内の)最終組は厳しいかと思ったけど、4番でビックリしているのと、ホッとしている」

 今大会直前、作曲者別人問題が発覚した。SP使用曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」。高橋にとっては、作曲者が誰かなんて関係なかった。「曲が素晴らしかったから、この曲を選んだ」。国際連盟や五輪公式記録サイトからは、偽りの作曲者・佐村河内守氏の名が削除された。聴力を失ったとされていた同氏は、実は3年前から耳が聞こえていたことも告白。だが、それも高橋にとっては関係ない。応援タオルを持って会場を埋めたファンの声援は、確かに高橋の耳に届いていた。

 今季限りで競技生活に別れを告げる。昨年末の全日本選手権は5位。今季成績など、日本連盟の基準を満たしていたため、3位の小塚ではなく高橋が選ばれた。「(小塚)崇彦の思いも受け止めてやらないと」。女子ばかりが注目を浴びてきた時代から男子を引っ張ってきた。「最初は女子ばっかり騒がれて、男子ももっと取り上げてほしかった」。羽生が急成長を遂げたのも、高橋の存在があったからだ。

 右膝の手術を乗り越え10年バンクーバー五輪銅メダル、12年GPファイナル優勝など、いくつも日本男子初の偉業を達成してきた。フリーは「ビートルズ・メドレー」。スケート人生の全てを込めたプログラムで、夢舞台の最終章を迎えていた。

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