羽生を“挑発”したチャン、自身も五輪の重圧に飲まれる…

[ 2014年2月15日 05:43 ]

キスアンドクライでガックリのチャン

ソチ五輪フィギュアスケート男子フリー

(2月14日)
 世界選手権3連覇中の王者も五輪の重圧に飲み込まれた。直前に演技した日本の羽生結弦(19=ANA)が2度転倒。得点が伸びず、逆転を狙うパトリック・チャン(カナダ)にとってはチャンスのはずだった。

 だが、冒頭の4回転―3回転のコンビネーションを流れも良く決めたチャンは続く4回転トーループで両手を付き、トリプルアクセルでもバランスを崩す。その後も細かいミスが続き、フリーでの得点は羽生を0・54点下回る178・10点。歴代最高の196・75点を持つチャンとしては予想外の結果となった。

 「集中しようとしたが、細かいミスをいくつもしてしまった。フィギュアスケートは難しい」

 前日のショートプログラム後、「ユヅルはこういう(首位に立つ)経験に慣れていないはずだ。どう対処するのだろう」と、羽生を挑発するような発言をしたチャンだったが、自身も五輪という大舞台で自分のペースを貫くことはできなかった。

 銀メダルという結果に「がっかりしているが、人生は続いていく。(スノーボード男子ハーフパイプの第一人者)ショーン・ホワイトでさえミスをするのだから」と自分に言い聞かせるように話した。

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