遠藤痛感「これが大関か」…大関初挑戦も琴奨菊に完敗

[ 2014年1月24日 05:30 ]

琴奨菊(背中)のガブリ寄りに土俵を割る遠藤

大相撲初場所12日目

(1月23日 両国国技館)
 大関初挑戦の西前頭10枚目の遠藤が琴奨菊に完敗し、3敗に後退した。左四つに組んで右上手を探ったが、最後まで握れずに一方的に寄り切られた。日本人ホープとして奇跡の逆転Vの期待が懸けられたが、勝利で応えることはできなかった。琴奨菊はカド番を脱出した。横綱・白鵬が豪栄道を上手投げで退け、12連勝で首位をキープ。大関・鶴竜は松鳳山をはたき込み、1敗を守った。

 ザンバラ髪で挑んだ初の大関戦の味は苦いものとなった。遠藤は琴奨菊のがぶり寄りに完敗。長岡(後の大関・朝潮)と並ぶ初土俵から所要6場所での最速大関戦勝利はならなかった。「負けたんで悔しい。これが大関かと思いました」。最近の口癖は「勝つ時は勝つ。負ける時は負ける」だったが、この日は悔しさを言葉に込めて力不足を認めた。

 緊張はしなかった。むしろ「いつもより気合は乗った」。相四つの大関を相手に堂々と左四つを狙い、左を差して右が届きかけた。だが、他の力士より締め込みをきつく締めるのが琴奨菊。自分より31キロ重い圧力にも屈した。下がりながら右手の指を何度も動かしたが、最後まで上手をつかめず一気に寄られた。

 この日朝には7パターンもの取り口を想定して稽古。(1)右を固めてから突き放し(2)右おっつけ(3)左おっつけ(4)左四つ寄り(5)まわしを切って寄り(6)土俵際まで押されて左四つ寄り(7)突き放し。「後悔はしたくない。やれることはやろう」。そして選択したのは一番自信を持つ左四つの型をつくること。取組後は「逃げずに真っすぐ当たれたことはプラス」と言ったが、うつむきながら右上手を探る動作を繰り返した。

 今後の課題は「克服した時に言います」と口にしなかったが、帰り際には右上手について「場所が悪かった」と一言。この日は今場所初めてファン投票による懸賞金(森永賞)が白鵬ではなく自身の取組に懸けられるなど注目度はNo・1だった。3敗に後退して期待に応えられなかったが、まだ長岡、豊山と並ぶ最速2桁勝利も懸かる。「思い切っていくだけ」。アマ時代も始めは常に先輩や同級生にかなわなかった。負けた経験を力に変える才能を持つ23歳。大関戦初挑戦も必ずや糧となる。

 ▼北の湖理事長(元横綱)初めての大関戦だからね。上手を取りきれなかった。上位力士はやってみないと分からない。経験していかないと。

 ▼追手風親方(元幕内・大翔山)まわしを取りにいっちゃった。当たって突っ張らないと。人気があるんだから、お客さんを喜ばせる相撲を取ってほしかった。

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