×

気まぐれお嬢を振り向かせて…絶品マアジチャップ 前日90匹超もご機嫌斜め?

[ 2022年7月5日 07:23 ]

良型ゲットの西村さん
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】「マアジチャップ」を食す。ポークチャップの魚版を弁当のおかずに。アジは庶民の味方。レシピも多い。何にするか頭をひねりつつ川崎・中山丸へ。(スポニチAPC・町田 孟)

 東京湾では周年ターゲット。でも、旬は今でしょ。中、小型が多いけれどライトタックルは定着した。水深も20メートル前後、楽ちんお手軽。しかも、かの新井白石も「アジとは味也…」とお墨付き。三拍子そろっているんだから人気出るよねえ。

 ピチピチ身を翻すさま。夏のお嬢さんだな。目を細めたくなる健康美。その実、一皮むくとトロットロなんだけれどね。そのピチギャルたちが大変な役割を担っているらしい。東京海洋大がマグロに生まれ変わらせちまおうという大胆な試みに挑戦中とか。


 【釣戦】未来は学者に任せて、こちとらは現実と向き合う。タナは「2~2・5メートル」。中山和哉船長=写真=の指示。東京湾の通常パターン。前日は90匹超え。きょうもそこそこって皮算用するよねえ。が、欲目は裏目に…。食わないのなんの。場所替えを繰り返しても竿先は震えず歴史的屈辱。最近悪いことしてないのになあ。ささやかなおかず分確保がやっと。自信喪失さ。

 港では船の検査のため弟にカジを任せた兄の勝之船長=写真=が待っていた。「今年のアジは難しいよ。はまれば凄い。でも全く読めずサッパリなことがある」。気まぐれお嬢たちは船長をも泣かせる。

 【クッキング】ゼンゴを取り、三枚にして小骨を始末。皮は引かずに小麦粉をはたいておく。野菜はタマネギをスライス。ピーマンを縦じゃなく横にして、極細に切る。キノコも用意。ケチャップ大さじ4に砂糖、酒、鶏がらスープのもとを小さじ1。バター少々。

 アジの正面に小麦をはたき、オリーブオイルで焼く。いったん取り出す。野菜は塩コショウで軽く炒めておく。フライパンにケチャップソースを入れ水分を飛ばすようにしてアジに絡ませる。弁当箱にレタスを置き盛り付ける。ご飯はオカカ二段重ねのノリ。

 家人いわく。「アンタ子供に一度だって作ったことなかったわね」。ウン。買い食い資金は内緒で渡してたけどさ。

●釣果明暗はっきり

 【明】西村光夫さん(54=川崎市)は作戦的中。「2メートルからゆっくりリールを巻いてきて2・5メートル付近で当たりました」。2人の娘さんがアジ好き。「僕も食べたくなったら2、3カ月に一度来ます」。コツコツ数を伸ばし中型丸ぽちゃ交じりのお土産を確保した。

 【暗】「ワースト記録」。嘆き節は木村裕さん(50=杉並区)出足は良かったものの、じり貧。外道の良型メバルばかりが目立った。「リベンジです」。アジ歴2年の誓い。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る