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長友佑都「一番批判されるのは僕」若手かばう GS突破へ崖っぷち「僕がここにいる価値を示すのは今」

[ 2022年11月28日 18:16 ]

<日本・コスタリカ>前半、競り合う長友(撮影・小海途 良幹)
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 サッカー日本代表のDF長友佑都(36=FC東京)がFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組・コスタリカ戦から一夜明けた28日、オンライン取材に対応し、0―1で敗戦した第2戦を振り返り、12月2日午前4時から行われる第3戦のスペイン戦への意気込みを語った。

 コスタリカとの試合では終始日本が押していたものの、後半36分に守備の一瞬の隙を突かれて先制点を許し、0―1で敗戦したことに「難しさはあった。ドイツ戦は明確に戦えたが、コスタリカ戦は最低引き分け以上というところで全体的にも守備陣にも失点だけしたくない気持ちだった。それが慎重になりすぎた印象だった」と振り返った。

 日本中が注目した一戦に「たくさんの人が応援してくれたのは知っている」とし「視聴率50%以上も聞いた。ただW杯は終わっていない。自力突破できる。自分自身はスペイン戦に全てを賭けて戦う。ドイツ戦のような結果が出ると信じて戦う」と12月2日午前4時から行われる第3戦のスペイン戦へ闘志を燃やした。

 また「試合での課題もたくさんあった」と、コスタリカ戦後に「選手間でやった。慎重になりすぎた。大胆な攻撃、サイドの突破、ミドルを打つ、大胆さが欠けていた。反省点であると話した」とチームで話し合ったと明かした。

 スペインの印象については「非常に90分通してレベル高い。ドイツがプレスにいっても奪えなかった。スペインのポゼッションに関しては完成度高い。ただ隙はあると感じた。その隙を突ければ勝機ある。あまり言えないが、明確にスペインのウイークポイントはドイツ戦でも見えた。チームに共有して戦う」とドイツ戦を見て感じたことを口にした。

 スペイン戦へ「僕自身はかなりプラスに捉えている。引き分けとかぼやっとしている方が共有しにくい。自分たちはやりやすい」と勝利が必須という明確な目的がチームを一丸にするとした。

 また自身のコスタリカ戦でのプレーについては「僕も答えが分かっていたら勝利していたんでしょうけど…一番初戦が大事なのは間違いないけど、その勢いのままいけないし、難しさを感じながら戦いました。絶対に負けだけは避けたい気持ちが消極的になった。答えにならないけど、2戦目の結果を残せていない分、成功体験がなく、答えがない。サッカーの難しさはない」と語った。

 今大会を含めて4大会連続W杯出場でW杯を知り尽くしている男は「まずはW杯全体通しても若手はサッカーだけに集中出来る。自分の仕事に集中出来る環境をベテランが作ってくれた。他チームのことは“俺らが考える”。中沢、俊輔、川口さんが常に声を掛けてくれた」と自身が若手だったころを思い返した。また「2戦目後も“次”“いけるぞ”ポジティブな声を掛けてくれて救われた。W杯敗戦はショック大きい部分あるがすぐに切り替えてできたのは先輩たちの作ってくれた雰囲気と声かけ。先輩たちに与えられた言葉は胸に刻まれている」と、先輩たちの言葉に救われた。

 この経験を今は若手に伝える役割に「それを僕がやる立場でやりがい感じている」とし「W杯を4回経験。僕がここにいる価値を示すのは今だなと感じている。あのとき感じたモノを、負けた時から出している。負けたことも含めて、経験あるベテラン(僕ですね)の責任が一番大きい。若手が躍動できないのは僕の雰囲気作りが甘かったのかなと感じている。上手くいかない選手に批判があるのは聞いているし、当たり前だが、それは若手ではなく、雰囲気作れなかったベテランの僕に批判がくるべき。派手なことを髪染めとかしてきた。結果を出せなかった自分に責任を感じているし、一番批判されるのは僕、でもスペインに勝ってGL突破する」と誓った。

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2022年11月28日のニュース