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三笘が光 途中出場で好機何度も演出も悔し…「もっともっと何かできたんじゃないかと…」

[ 2022年11月28日 05:10 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組   日本0―1コスタリカ ( 2022年11月27日    A・ビン・アリ競技場 )

<日本・コスタリカ>後半、ドリブルする三笘(撮影・西海 健太郎)
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 チーム全体が低調だった中、一筋の光となったのはMF三笘だ。後半17分からピッチに入り、左ウイングバックでプレー。日本のビッグチャンスの大半を演出した。0―1の後半43分に左サイドを切り裂き、マイナスクロス。鎌田のシュートは名手ナバスに阻まれたが、終了間際にも得意のドリブルで左サイドを突破した。「もっともっと、何かできたんじゃないかと感じている」と悔しがったが、最強ジョーカーへの期待は膨らんだ。

 W杯に向けて万全の準備を整えてきた。21年に海外移籍が決まった際に、トレーナー・スポーツ栄養士らスポーツの専門家200人が集まったマネジメント事務所のアセンダーズと専属契約。“チーム三笘”を結成し、徹底したサポート体制ができた。その効果もあり、1年目に英プレミアリーグのブライトンから期限付き移籍したベルギー1部サンジロワーズで大活躍。今季はプレミアに戻って、真価を発揮している。大会前の発熱で合流は遅れたが、初の夢舞台で進化した姿を見せつけた。

 本大会出場を決めた3月24日のW杯アジア最終予選のオーストラリア戦で、途中出場で2得点。日本を7大会連続出場へと導くと、歴史的大金星を挙げた初戦のドイツ戦でも得意のドリブルで相手DF陣をかく乱し、後半30分に同点弾の起点となった。もはや誰もが認めるワールドクラスのドリブラー。川崎Fのプロ1年目の20年に、新人最多タイの13得点を挙げるなどJリーグを席巻したあとには、実に3桁に上る欧州クラブから問い合わせがあった。

 「今日のような後悔が残る試合をしないように、しっかりと準備したい」。日本初の2大会連続1次リーグ突破へ、12月1日に対戦するのは優勝候補スペイン。再び歴史的大金星を挙げるには、背番号9の力が不可欠だ。

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2022年11月28日のニュース