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上田綺世は不完全燃焼…今大会無得点も言い訳なし「僕のスキルも僕自身もまだまだ」

[ 2021年8月6日 22:31 ]

東京五輪第15日 サッカー男子3位決定戦   日本1―3メキシコ ( 2021年8月6日    埼玉 )

<メキシコ・日本>後半、シュートを放つ上田(撮影・西尾 大助)
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 世代トップの17得点を誇るFW上田綺世(22=鹿島)は不完全燃焼に終わった。後半17分から1トップで出場も無得点。2点を追う後半23分にMF三笘薫(24=川崎F)の横パスに反応し、右足シュートを放つも相手GKの好セーブに阻まれた。上田は「ゴールが遠いいというか、1点の重みをすごく感じた大会だった」と唇をかんだ。

 東京五輪の開催が決まった13年夏。中学3年だった上田は「人生で1番苦しい時期だった」と振り返る。鹿島のジュニアユースから、目標としていたユースへの昇格が見送られ「東京五輪は空の上というか、雲の上の話しで僕には関係ないくらいのレベルだった。むしろ、プロになれるか不安でいっぱいだった」と振り返る。

 ただ、当時の挫折が反骨芯となった。進学した鹿島学園高ではエースとして躍動。高校3年のリーグ戦では、2位に20点差をつける新記録の33得点をマークした。今も同校で語り継がれる伝説で、鈴木雅人監督は「もう抜かれることはないでしょう」と振り返る。進学した法大でも1年から主力でプレーし、2年夏に鹿島入りを果たした。

 今大会前には足の付け根付近の肉離れを負い、一時は五輪の出場をも危ぶまれた。ただ、“落選”した選手の気持ちを知っているからこそ「ケガをしていてもやるつもりだった」と、強行覚悟で調整を続けた。また、自身は決してエリートではなかったからこそ「思うような進路に進めない選手、子どもたちはこれからも多くいる。だから僕は夢を追って欲しい」と、子どもたちのためにもピッチへ立った。

 今大会は全6試合に出場。5試合が後半からの途中出場と、限られた出場時間で得点を奪うことができなかった。だが、言い訳はしない。上田は「チームが苦しい時に点を取れるのがいいFW。出場時間、相手関係なく得点が取れるのがいいFWということを考えれば、僕のスキルも僕自身もまだまだだと言うこと」と、自身の力不足を認めた。ただ、本番前のケガだけが悔やまれた。

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