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若手よ名乗り出ろ!長谷部“キャプテン争奪戦”を期待

[ 2014年7月1日 05:30 ]

園児とハイタッチを交わす日本代表MF長谷部

 W杯ブラジル大会で1次リーグ敗退に終わった日本代表のMF長谷部誠(30=フランクフルト)が30日、主将を譲る意向をあらためて示し、その座を若手で争うことを期待した。この日はユニセフの活動の一環として、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町のあさひ幼稚園を訪問した。

 10年のW杯南アフリカ大会から2大会にわたって主将を務めた長谷部が、若手の“次期キャプテン争奪戦”に期待した。1次リーグ敗退の決まったコロンビア戦翌日の6月25日にも主将の座を譲る考えを示していたが、あらためて長谷部は「前から言っている通り、キャプテンは若い選手がやった方がいい」と強調した。

 4年後のW杯ロシア大会へ向け、既に主将に意欲を見せているのが昨季ニュルンベルクで長谷部とともにプレーした清武と、名門インテル・ミラノでキャプテンマークを巻いたこともある長友だ。「2人が意欲を見せているが」との問いには、「代表は特殊で、いつ誰が選ばれるか分からない。何かを選手が最初に発信するのは難しい。代表に選ばれて初めて(主将は)考えるもの」と持論を展開。その上で「若い選手に頑張ってほしい」と、2人に限らず主将を任すことができるような選手の台頭を願った。理想は誰かに引っ張られるのではなく、選手それぞれが主将のような責任感やプライドを持つこと。主将候補が多ければ多いほど、チームは自立した集団となり、強くなる。

 もっとも代表レギュラーの座は明け渡すつもりはない。2度の右膝手術を乗り越え、ブラジル大会は全3試合に先発。攻守に存在感を発揮した。今は新天地のフランクフルトに向けて心を整える段階だ。フランクフルトでのメディカルチェックを終えて6月27日に帰国。28日には代表のチームメート、スタッフ、ザッケローニ監督らと都内のイタリア料理店で開催された慰労会に参加した。

 今後は国内で充電し、今月中旬にドイツに渡る。「今はW杯が終わったばかり。4年間に懸けたモノが非常に大きかった。もう少し、心も体も休めてから次のことを考えたい」。長谷部は小休止を入れて再スタートを切る。

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