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ブラジル 開催国Vに暗雲?盤石布陣も“経験”の不安要素

[ 2014年7月1日 17:19 ]

 盤石かと思われた布陣に、W杯での経験不足という不安要素が持ち上がっている。開催国優勝を狙うブラジルは決勝トーナメント1回戦でチリに大苦戦し、PK戦の末に何とか8強入りした。AP通信によると、スコラリ監督は「うまくいけば、次は経験の浅さによるミスは減るだろう」とコロンビアとの準々決勝に向け、祈るような発言をした。

 23選手のうち、エースのネイマールを含む17人が初のW杯。ただでさえ重圧のかかる自国開催で国民の期待を背負い、精神的な負担は計り知れない。敗退の危機にさらされたチリ戦の後、人目もはばからずに涙を流したネイマールの姿がその点を物語った。

 2002年日韓大会では「ファミリー」と呼ばれたほどの一体感を醸成し、頂点に導いたスコラリ監督は「いくら経験豊富な選手でも、W杯ではプレッシャーを感じるものだ」と話す。チームは1カ月以上前から心理学者を同行させ、選手に心のケアを施してきた。

 個々の技量は間違いなくトップクラス。あとは勝ち上がる度に高まる緊張感とどう向き合うかが焦点になる。優勝以外は失敗との考えを公言してきた指揮官は「約束したら、それを果たさなければならない」と必勝を誓った。(共同)

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2014年7月1日のニュース