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メキシコ 三たび判定に泣く…6大会連続16強止まり

[ 2014年7月1日 05:30 ]

ピッチサイドから指示を出すエレーラ監督 (AP)

W杯決勝トーナメント1回戦 メキシコ1―2オランダ

(6月29日 カステラン)
 魔の6分間でメキシコが天国から地獄へ突き落とされた。勝利をほぼ手中にしながら、後半43分から逆転を許し、6大会連続の16強止まり。感情むき出しのアクションで一躍人気者になったエレーラ監督も「敗因は主審。ヤツが我々を次のステージから追い出した」と怒りをぶちまけた。

 指揮官の言い分はもっともだった。後半ロスタイムに決勝点となるPKを獲得したロッベンについて「ヤツは3度もダイブした」と指摘。ロッベンを倒したとして警告を受けた主将DFマルケスも、試合直後に直接謝罪を受けたことを明かした上で「彼は10個ファウルをもらったが、5回は自分から倒れた。フェアじゃない」と指摘した。

 今大会は初戦のカメルーン戦では疑惑のオフサイド判定で2得点が取り消しに。クロアチア戦でもペナルティーエリアで相手ハンドが2度も見逃された。度重なる微妙な判定をはね返してきたが、悲劇は三たび繰り返された。「4試合中3試合の審判はひどかった。我々は帰国するが、審判も去るべきだ」。指揮官の恨み節は止まらなかった。

 2度目のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたGKオチョアは、再びスーパーセーブを連発も、最後はいかんともしがたく2度ネットを揺らされた。あっという間の逆転負けに「これがサッカーさ」。強烈なインパクトを残し、W杯から去った。

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2014年7月1日のニュース