×

【金沢・JBCクラシック】ミューチャリー地方馬初V!地元・吉原が導いた「信じられない」

[ 2021年11月4日 05:30 ]

地方馬初となるJBCクラシックを制し、ガッツポーズするミューチャリーに騎乗の吉原(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 歴史が動いた――。ダート競馬の祭典・JBCは3日、金沢と門別で行われ、JBCクラシックは船橋のミューチャリーが直線、早め先頭で押し切りV。創設21年目で地方馬初勝利を飾った。JBCレディスクラシックはテオレーマ、JBCスプリントはレッドルゼルがともにG1初制覇。昨年、道営ワンツーで決まったJBC2歳優駿はJRA所属アイスジャイアントが勝ち、デビュー2連勝でタイトルをつかんだ。

 まさに人馬一体、息ピッタリのパフォーマンスだ。強気の競馬で船橋所属ミューチャリー&地元・金沢所属の吉原が中央の厚い壁を突き破った。道中3番手で流れに乗ると2周目の3、4コーナーで前のカジノフォンテンに並びかけ、236メートルの直線入り口で敢然と先頭へ。手応えは十分。追って追って追いまくるだけ。外から迫るオメガパフュームを半馬身差で振り切り、G1初制覇のゴールに飛び込んだ。前走・白山大賞典に続く2度目のコンビで勝利に導いた吉原は地元ファンの拍手を受け、感無量の表情でお立ち台に上がった。

 「こんな日が来るなんて…。本当にビックリ、信じられないです。矢野先生に前走から乗せてもらって感触をつかめました。前走と動きが違って超抜の出来。4コーナーを回って直線に向いたところで凄くいい手応え。鳥肌が立つくらいの脚を使ってくれました。ミューチャリーに感謝です」

 スプリント、レディスクラシックは地方馬が勝った年もあったが、このクラシックだけは中央勢が創設元年の01年から20連勝。01年マキバスナイパー、04年アジュディミツオー、07年&10年フリオーソが2着で涙をのんだ。21年目を迎え、歴史を塗り替える勝利だ。

 今季はここ狙いのローテを組み、同舞台の白山大賞典2着で休み明けをひと叩き。不良馬場のコースレコード決着で逃げたメイショウカズサに3馬身差をつけられたが一度コースを経験したことが結果につながった。矢野師が「前哨戦を踏まえて吉原君にいろいろ聞いて悪いところはケア。キッチリ仕上げられた」と振り返る。レース運びに関して吉原に一任。「位置取りとしては前め。以前あんな競馬をして負けたことがあって…。前に馬がいなくなるとどうかと思ったけど抜群のコース取り。うまく力を引き出してくれた」と殊勲の鞍上を称えて「最後は机が割れるくらい叩いていました」と笑いを誘った。

 今後は東京大賞典(12月29日、大井)に照準を合わせる。「体はそんなに大きくないけど切れがある」と矢野師。誇れる勲章を手にしたが、ここがゴールではない。この勝利をステップに次のステージへ。堂々GIウイナーとして戦歴を刻んでいく。

 ◆ミューチャリー 父パイロ 母ゴッドビラブドミー(母の父ブライアンズタイム)16年3月31日生まれ 牡5歳 船橋・矢野義厩舎所属 馬主・石瀬丈太郎氏 生産者・北海道新冠郡新冠町の芳住鉄兵氏 戦績23戦8勝 総獲得賞金2億6468万0000円 馬名の由来はお互いに。

 《売得額レコード》3日の金沢競馬(第5日)は1日の売得が54億6426万500円を記録。これまでの最高額だった24億9749万6300円(13年11月4日)を上回り、金沢競馬における一日あたりの最高売得額を更新。メインのJBCクラシックは24億123万300円の売得があり、金沢競馬場における1競走あたりの最高売得額を更新した。

続きを表示

この記事のフォト

「七夕賞」特集記事

「プロキオンS」特集記事

2021年11月4日のニュース