【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第10話 甘く切ない契りから一夜…ドス黒く染まった月夜に響いた高笑い

[ 2024年3月17日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「光る君へ」大河絵第10話 甘く切ない契りから一夜…ドス黒く染まった月夜に響いた高笑い
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 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は17日、第11話が放送される。先週の第10話では政変「寛和の変」(寛和2年、986年)と、まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の月夜のラブシーンが描かれた。悩みんだ末に大河絵に選んだのは…戦慄の兼家(段田安則)。

 <※以下、ネタバレ有>

 先週の第10話は「月夜の陰謀」。藤原兼家(段田安則)は一族を巻き込み秘密裏に花山天皇(本郷奏多)を退位させ、孫・懐仁親王(高木波瑠)擁立の計画を進め始める。そして、まひろに藤原道長からの恋文が再び届く。まひろは返事をしたためるが…という展開だった。

 廃邸。クーデター決行の前、道長はまひろと再会し、口づけ。「一緒に都を出よう。海の見える遠くの国に行こう。俺たちが寄り添って生きるにはそれしかない」「藤原を捨てる…」「「俺はまひろに逢うために生まれてきたんだ!」。道長の駆け落ち覚悟の“プロポーズ”にまひろは「うれしゅうございます」「誰よりも愛しい道長さまがこの国を変えていく姿を、私は死ぬまで見つめ続けます」。

 直秀の惨死を目の当たりにし、土にまみれながら弔った時に背負った2人の宿命…。道長の強い思いを突き放しながらも、月夜に2人は結ばれた。

 そしてクーデター決行当日。花山天皇を内裏から連れ出したのは道兼。袿(うちき、女性の上着)を羽織らせ、牛車で元慶寺へ。最愛の人・藤原よし子(よし=りっしんべんに氏、井上咲楽)の魂を鎮めるため、花山天皇が剃髪を終え「道兼、次はおまえの番だ」。道兼は一緒に出家するという約束などなかったかのように「私は、これにて失礼いたします」「お側にお仕えできて、楽しゅうございました」と冷酷立ち去った。花山天皇は「裏切り者!」と叫んだが、後の祭りだった。花山天皇の叔父・藤原義懐(高橋光臣)らは酒宴の最中にクーデターを知り、万事休す――。

 背筋が凍るような、暗黒すぎる兼家の“勝利の高笑い”。冷酷非道な道兼の裏切り顔。そして、悲鳴にも似た花山天皇の怒りの声。まひろと道長の甘く切ない夜から一夜…ドス黒く染まった月夜の変を石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。

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