【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第47話 乱世のモンスター秀頼降臨に茶々…共に逝こうぞ、家康

[ 2023年12月17日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第47話大河絵 乱世のモンスター秀頼降臨に茶々…共に逝こうぞ、家康
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は17日、最終話が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第47話は「乱世の亡霊」。徳川家康(松本潤)がイギリス製大筒による攻撃を敢行し、難攻不落の大坂城は崩壊。茶々(北川景子)の妹・初(鈴木杏)と阿茶局(松本若菜)が話し合い、豊臣秀頼(作間龍斗)は大坂に留まるものの、城の堀を埋めることを条件に和議を結ぶ。しかし、乱世を求める荒武者たちが全国から大坂城に集まり続け、豊臣滅亡まで平穏は訪れないと、家康は再び兵を進める。そんな中、初と江(マイコ)は姉・茶々を止められるのは家康だけと訴え…という展開だった。

 幼きころの“憧れの君”家康に対して、「賤ヶ岳の戦い」で自害した母・お市の方(北川景子)の思いを“裏切った”と、憧れから一変、激しい憎しみを募らせていった茶々。

 寧々(高台院=和久井映見)が豊臣の存続を訴え、初と江は乱世をそれぞれの場所で生き続けてきた3兄妹として、そして姉を思い、戦の回避に奔走しても、茶々の気持ちを変えるまではいかなかった。

 家康は直筆の文をしたためた。

 「茶々殿、赤子のあなたを抱いた時の温もりを、今も鮮やかに覚えております。そのあなたを、乱世へ引きずり込んだのは、私なのでしょう。今さら、私を信じてくれとは申しませぬ。ただ、乱世を生きるは、我らの代で十分。子どもらに、それを受け継がせてはなりませぬ。私とあなたで、すべてを終わらせましょう。私の命は、もう尽きまする。乱世の生き残りを、根こそぎ引き連れて、滅ぶ覚悟にございます。されど、秀頼殿はこれからの世に残すべきお人。いかなる形であろうとも、生き延びさせることこそが、母の役目であるはず。かつて、あなたの母君がそうなさったように」

 茶々の心は戦回避へ揺れ動いたものの、最後の決断を愛息に委ねた。母に“英才教育”された秀頼が覚醒。「共に乱世の夢を見ようぞ!」――。信長と秀吉の血を分けた秀頼もまた、乱世の亡霊だった。

 妹たちの思いや家康の文で心が動いた茶々が見せた、秀頼が初めて自らの意思を示した瞬間の切なき表情…。「よくぞ、申した」

 茶々は家康の文を燃やした。「共に逝こうぞ、家康」――。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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