「どうする家康」団子売りの老婆・柴田理恵「こんなに登場…」浜松シナハン肌感覚も生きた古沢良太氏の作劇
「どうする家康」脚本・古沢良太氏インタビュー
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嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は17日、15分拡大で最終回(第48回)が放送される。大河初挑戦となった脚本家・古沢良太氏(50)に約2年にわたった執筆・作劇の舞台裏を聞いた。
<※以下、ネタバレ有>
「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。
大河はもちろん、数々の作品に登場してきた徳川家康。古沢氏は「偉人としての家康は十分に描き尽くされているので、僕がチャレンジしたかったのは、1人の普通の子がどう乱世を生き抜いっていったのか、という物語。そうすると、歴史上重要な出来事と、いち私人としての彼の人生の重要な出来事が自然と違ってきます。なので、家族や家臣団との絆に重点を置く構成になりました」と、あらためて今作の狙いを説明。
江戸幕府は何故、260年も続いたのか。第44回「徳川幕府誕生」(11月19日)に1つの答えがあった。
本多正信(松山ケンイチ)「才があるからこそ、秀康様を跡取りにせぬのでござる。才ある将が1代で国を栄えさせ、その1代で滅ぶ。我らはそれを、嫌というほど見て参りました」「その点、あなた様(徳川秀忠)はすべてが人並み!人並みの者が受け継いでいけるお家こそ、長続きいたしまする。言うなれば、偉大なる凡庸、といったところですな」
今川義元(野村萬斎)、武田信玄(阿部寛)、織田信長(岡田准一)、豊臣秀吉(ムロツヨシ)と異なり「僕は家康だけが天才じゃなかったんじゃないか、と思って。だからこそ、天才が運営しなくても続く体制を整え、秀忠に後を託した、と解釈してみたんです。そうすると、凡人からスタートして、艱難辛苦の連続を乗り越える過程で変貌していく姿を描けば、新しい家康像を創れるのかなと考えました」と着想を振り返った。
「これまでとはなるべく違う解釈をしたいと思っていた分、最大限、史実は守る、そして、最新の学説・研究や時代考証の先生たち(小和田哲男氏・平山優氏・柴裕之氏)のアドバイスを採り入れることをモットーに掲げました。誰がいつどこで何をした、という史実は忠実に守りながら、いわゆる通説、逸話や伝承に関しては新しい解釈にチャレンジしてみよう、と。この日付だと、この人はあの戦に参加しているから、ここにはいません、といったように、考証の先生たちには細かくチェックしていただいて。なので、僕としては凄く史実を守ったドラマだと思っています」
家康が夏目広次(甲本雅裕)の名前を間違い続けた伏線(史料に残る名前は夏目吉信)を回収した第18回「真・三方ヶ原合戦」(5月14日)、「金ヶ崎の退き口」の伝承“小豆袋”を阿月(伊東蒼)として擬人化した第14回「金ヶ崎でどうする!」(4月16日)、武田四天王の1人・馬場信春の娘を鳥居元忠(彦右衛門)(音尾琢真)が家康に無断で側室にしようとしたエピソードを、伝承上の忍者・千代(古川琴音)にアレンジした第36回「於愛日記」(9月24日)など、稀代のストーリーテラーが歴史の裏側に想像力(創造力)を広げた巧みな展開が随所に光った。
家康の“弱点”は耳――。側室・お葉(北香那)との一夜が生々しくも、コメディータッチで展開された第10回「側室をどうする!」(3月12日)は、大河として実に“攻めた脚本”。「これぞラブコメ、という回も盛り込んでみたかったので、書いていて面白かったです」。2015年1月期のフジテレビ“月9”「デート~恋とはどんなものかしら~」などのラブコメも生み出してきた古沢氏ならではの筆致だった。
瀬名奪還(鵜殿長照の息子との人質交換)の前日譚として描かれた、 正信と服部半蔵(山田孝之)による第5回「瀬名奪還作戦」(2月5日)は完全オリジナル。「結局、失敗に終わる、何も進展しない回でしたけど、忍者の生き様や活躍も描いてみたかったので、これも楽しく書かせていただきました。半蔵自身は武士ですが、周りからは忍びと思われているギャップで、自然とコメディーリリーフ的な役割も担うキャラクターになって。山田さんのお芝居の緩急が本当に素晴らしかったので、出番も予定より多くなりました」と明かした。
21年5月から約半年、複数回に分けてスタッフとシナリオハンティング(脚本作りのための取材)。「三河一向一揆」「三方ヶ原の戦い」と並び“3大危機”に数えられる「伊賀越え」のルートも実際に辿るなど、徳川家康ゆかりの地ほぼ全部を訪ねた。
印象に残るのは浜松。「他の土地の方々は『家康公はね、家康様はね』と言うんですけど、浜松の方々はガイドさんも『家康はね』と。僕の勝手な印象かもしれませんが、崇め奉るだけじゃなく、家康への親しみも感じました。だから“焼き味噌”や“銭取”のエピソードが残っているんだな、と。浜松はそもそも今川の領地で、家康が奪ったわけですけど、当初の反感がだんだんと好感に変わっていったんじゃないか、そういう雰囲気を表現したいと思ったんです」。その肌感覚が、団子売りの老婆(柴田理恵)に反映された。
三方ヶ原敗走の途中、家康が恐怖のあまり脱糞し、家臣に“焼き味噌”だと言い訳したという逸話や、茶店で小豆餅を食い逃げし、茶屋の老婆が家康を追い掛けて銭を取ったという伝承から浜松市の地名に「小豆餅」「銭取」が残る。
第19回「お手付きしてどうする!」(5月21日)は、これらのエピソードを老婆ら浜松の民による“現代にも伝わる噂話”として見事に回収した。老婆は第35回「欲望の怪物」(9月23日)にも再登場。家康が岡崎から浜松に移ってきた時には(第15回「姉川でどうする!」4月23日)、団子に石が入れたが、浜松を去る際には、老婆らは「あの時は、あの時はまさか、こんなにご立派になられるとは思いもせず」「色々とひでえ噂を広めちまって」などと懺悔。家康は「わしが、情けない姿を晒したのは、紛れもないこと。存分に語り継いで、わしを笑うがよい」と寛大に笑い、名実ともに民に愛される主君となった。
「僕もこんなに柴田さんに登場していただくとは、思ってもみませんでした(笑)」
最終回は「神の君へ」。徳川VS豊臣の最終決戦「大坂夏の陣」(慶長20年、1615年)が描かれる。ついに“戦なき世”の宿願が果たされる時、家康を待つ運命は…。今作最後の“古沢マジック”に期待が高まる。
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