紀里谷和明氏 数年前から海外の山奥で自給自足の山小屋暮らし「雨水で暮らして」「野菜も作ってる」

[ 2023年5月7日 15:10 ]

紀里谷和明氏
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 映画監督、写真家などマルチに活躍する紀里谷和明氏(55)が6日放送の日本テレビ「マツコ会議」(土曜後11・00)にゲスト出演。現在の生活について語った。

 紀里谷氏は熊本の田舎町で生まれ育ち、中学2年で渡米を決意した。全米屈指のアートスクール・ケンブリッジ高校でアート全般を学び、卒業後はマーク・ジェイコブスやアナスイなど数多くのアーティストやデザイナーを輩出したパーソンズ美術大学に進学するも、突然中退。しかしカメラマンとして働き始めると、わずか半年でヒップホップ界の大物・ジェイ・Zを撮影するなど、20代にして売れっ子写真家となった。

 日本では2001年、歌手・宇多田ヒカルの「traveling」のミュージックビデオを製作。アニメーションやCGを駆使した独創的な映像が注目を浴びた。そして34歳の時には当時としては破格の製作費6億円をかけた初監督作品となる映画「CASSHERN」(04年)を発表した。

 その後、CG製作だけに1年を費やした「GOEMON」(09年)や、ハリウッド発進出作品となる「ラスト・ナイツ」(15年)など3本の映画を製作し、今回「この最後の作品でやるべきことをやり切ったという思いがあります」と最後の作品と宣言した現在公開中の映画「世界の終わりから」を監督した。

 今後は映画監督だけでなく創作全般について「1回それをストップさせないとっていうのは凄くありますね」と断言。理由についてはAIのチャットGPTが公開されたことや「嫌われることに疲れちゃったっていうのはありますね」とし、「今の人たちって向き合わないんですよね」「そうなると社会と関わる理由がないって凄く思いますね」とも語った。

 これらの考え方に対し、番組ディレクターが「考えは変わってないんですか、若い頃と今と」と尋ねると紀里谷氏は「いやいや、変わってますよ。全然」と回答。「昔は社会が求めるものを求めるような生活をしていたし」と続けた。

 30代は超イケイケで、スーツを買うためにロンドンまで行ったり、飛行機はファーストクラス、住むのは港区という、ド派手な生活を送っていたというが、「今は何だろう、雨水とかで暮らしてるんですね。住むとこジャングルみたいなとこなんだけど」と自分自身を見つめ直すため数年前から海外の山奥で山小屋暮らしをしていると紀里谷氏。

 「雨が降ってきて、飲み水もあれだし、住んでるのはジャングルみたいなとこなんだけど、ちゃんと家はありますよ。家はあって、屋根にたまる雨をろ過して飲むし、料理もするし、お風呂も入って。でソーラーパネルもあるから電気代は月に3000円ぐらいですかね。25ドルぐらいだから」と説明、「暮らしてるところにフルーツもあるし、野菜も作ってるし、ニワトリがいて卵も産んでくれるし、だから本当にあんまりお金を使わない感じではありますよね」と自給自足の生活をしているとも語った。

 MCのマツコ・デラックスは「いやこれを実践してるから、あんな凄いこと言えんのよ」と感心。紀里谷氏は「まあネットとかありますよ。文明の利器はありますよ。コンピューターもあるし。でも例えばコロナになった時も、コロナの前からそういうことしてるから、何にも問題なかったし、本当に必要な物は何なのかっていうのをちゃんと考えて生きるということをやれば、あんまりそんな多くの物に惑わされることはないですよね」との考えを明かした。

 マツコが「山小屋か。山小屋はちょっとまず怖いから、まずはちょっと30分ぐらいのとこに商店があるとこでいい?」と語ると、紀里谷氏は「僕だって東京にいる時は飲みに行ったりもするし、おいしいレストランも行ったりするし、仙人みたいな生活ばっかりじゃありませんからね。ちゃんとスーツも着てるし」とフォロー。マツコは「そこは別にあたしは裸でもいいんだけどね。なったらなったでね」と話して笑わせた。

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