野村周平 最も影響を受けた役者 「大好きです。あの時会ってなかったら、今の僕はない」

[ 2023年4月30日 12:13 ]

野村周平
Photo By スポニチ

 俳優の野村周平(29)が29日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。俳優として影響を受けた人物を明かした。

 5歳から始めたスノーボードでは大会で入賞するほどの腕前だったが、高1の時、現在の事務所主催オーディションに父が「勝手に応募して。グランプリだと250万円、賞金がもらえるんですよ」と知らない間に応募されて出場。3万人超の応募者の中からグランプリを獲得した。

 当初は芸能界に全く興味がなかったが「とんとん拍子でいくんだろうなって思って、(芸能の仕事を)やろうと」と芸能界入りを決意。しかし「でも全然(仕事が)来なくて、こんなんじゃねえのになって思いながら」と悶々とする日々だったという。辞めることは考えなかったか?と聞かれ、「一瞬、高3の時仕事なかったんで、事務所の人に“大学行けば?”って言われて。さすがにイラっとして。まだ2、3年しかやってないのにって。嫌じゃないですか、そんなんで終わるのも。なので本気でやろうかなって」とスイッチが入ったという。

 すると、NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の出演がかなった。「以前は撮影現場でよくしゃべってたんです。そういうのもよくなかったなって。役柄も東北から出稼ぎに来ていた男の子っていう静かな役だったので、現場ですごく静かにしていたんですよ。そしたらすごい考えてる人って思われたみたいで、本格的な役者来たぞって。俺としては黙ってるだけなんだけどなあと思いながら」と良い意味で変化が。「そこからしゃべらずにいて。静かにしといた方がいいって思いました」と学びを得た。

 その後、様々な作品に出演して多くの俳優と共演。中でも影響を受けたのが妻夫木聡だ。

 ドラマ「若者たち2014」で共演。1966年に話題となった青春ドラマを現代版にリメイクした作品で、妻夫木が長男の5人きょうだいをめぐる青春群像劇だ。「その時、妻夫木さん、瑛太さん、満島ひかりさん、柄本佑さん、俺。兄弟の役だったので、その中で役者として鍛えられました。泣きの芝居があったんですけどどうしても泣けなくて、3、4時間ぐらい押しちゃったんです。全員いる中で」と緊迫した時間が流れたという。

 その時、妻夫木が家のセットの中で「“ここでみんなで家族で過ごしたよな”って言ってくれて、気持ち作ってくれて。それでトンと肩をたたかれた時に崩れてワーワー泣けて、OK出て」と明かし、MCの加藤浩次は「すげえ!」と妻夫木の気遣いに感嘆。野村は「妻夫木さん大好きです。あの時会ってなかったら、今の僕はない」と言い切った。

 同作の共演者とは「それまでもご飯行ったり仲が良かった」といい、泣き芝居のある日には「朝、撮影前に妻夫木さんが“周平、これお前のためにお参りしてお守り買ってきたから”って来てくれて。“役作りしてる時にごめんな、でもこれ渡したかったから”ってお守りをくれたんですよ。始まる前に泣かすんじゃねえよー今じゃないだろって思いながら」と悪態をつきながらも、妻夫木の気遣いに感謝していた。

続きを表示

2023年4月30日のニュース