【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第15話 どうする…ではない!動の忠次と静の数正、魂の説得

[ 2023年4月30日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第15話大河絵 どうする…ではない!動の忠次と静の数正、魂の説得
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は30日、第16話が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の 第15話は「姉川でどうする!」。近江・姉川を挟み、浅井長政(大貫勇輔)との決戦が迫る中、先陣を務める徳川家康(松本潤)のもとに裏切りを呼び掛ける密書が届く。このまま織田信長(岡田准一)に従うべきか?家臣の中でも意見が分かれ、紛糾。そこへ織田軍から家康陣へ銃弾が撃ち込まれる…という展開だった。

 “義の男”長政の密書を受け取り、家康は「わしは浅井長政につく。織田信長を、討つ!」。酒井忠次(大森南朋)は「義なんてものは綺麗事!屁理屈にすぎませぬ!」などと激しい口調で説得。浅井・朝倉軍が動き始め、ほら貝の音。決断の時が迫る中、家康はそれでも「わしは、浅井につきたい」「浅井殿が好きだからじゃ」。

 どうするべきか決断できないでいると、織田軍から家康陣へ銃弾が。「おまえにコキ使われるのはもうたくさんじゃ!」。家康の叫びが響き渡る中、今度は石川数正(松重豊)が「しかし(信長を)倒した後どうするのか」などと進言。忠次は「恐らく、あの桶狭間の後のぐっちゃぐちゃに逆戻りじゃなあ」。数正は「殿、あのぐっちゃぐちゃをもう一度やりますか?もう一度やって生き延びられるとお思いでござるか?」などと冷静に、しかし高圧的に英断を迫る。

 「敵は…敵は」。家康は顔を歪め、密書を破り「浅井・朝倉!かかれー!」と苦渋の決断を下した。「義なんてものは綺麗事!屁理屈」(忠次)、「あのぐっちゃぐちゃをもう一度やりますか?」(数正)。どうする…揺れる主と割れる家臣団を“天下への道”にいざなった忠臣2人の、それぞれの個性が色濃く出た魂の説得と命懸けの表情を石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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2023年4月30日のニュース