25年大河「べらぼう」決定 2年連続“文化系大河”にネット期待 紫式部→蔦屋重三郎「NHK攻めてる」

[ 2023年4月27日 16:45 ]

2025年に放送される大河ドラマ第64作「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」の主演に決まった横浜流星。会見し、意気込みを語る(C)NHK
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 NHKは27日、2025年に放送される大河ドラマ第64作「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」に俳優の横浜流星(26)が主演すると発表した。横浜はNHKドラマ初出演。脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」の森下佳子氏が担当し、江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。

 蔦屋重三郎は江戸・吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れるも貸本屋から身を興し“江戸の出版王”となった人物。歌麿や北斎、山東京伝、曲亭馬琴、十返舎一九ら若き才能を見出し、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いた。

 発表を受けてツイッターでは「蔦屋重三郎」「横浜流星」「森下佳子」などがトレンド入り。大河ドラマの題材に蔦屋重三郎を取り上げたことに驚く大河ファンも多く、「誰?」「どんな人か調べちゃった」「全く知らない人物だから逆に楽しみ」「取り上げられることが少なかった人物にスポットが当たるのはうれしい」の声が上がった。

 平安時代の紫式部の物語を描く来年の大河「光る君へ」(主演吉高由里子)から2年連続で“文化人大河”となるが、「紫式部からの蔦屋重三郎の流れは予想できない」「来年の紫式部といい、NHK攻めてる」「2年連続で文化人が主人公の大河ドラマとは凄い」「2年続けて戦争のない大河ドラマになるのかな」「大河=戦国や侍の戦争もののイメージを壊そうとしてるのかな」などのコメントもあった。

 また、脚本の森下氏は今年放送されて反響を呼んだNHKドラマ10「大奥」も手掛けていることから、「大奥2期も楽しみだし期待大!」「森下さん、大奥がめちゃめちゃ良かったから楽しみ」と期待する声が多く見られた。

 脚本の森下氏も今回の企画には驚いたようで、「(チーフ・プロデューサーの)藤並さんはどうかしてるんじゃないかと思った。2時間じゃなくて50時間もかけてやると言う。合戦もない、もちろん天下もとらないし非業の死を遂げるわけでもない、畳の上で脚気で死ぬ本屋のおっちゃんの人生を。『何やるねん』……きっと、のっけはそういう印象を持たれるんだろうなぁと覚悟している。だって、私もそう思ったから」と率直なコメント。「今の私はこの時代に夢中だ」「自分が夢中になったように皆さんにも夢中になってもらえると嬉しいなと思っています」とメッセージを送っている。

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