春風亭昇太「落語に真剣に向き合う姿 忘れられない」林家たい平「優しい師匠 どれだけ心強かったか」

[ 2022年10月1日 05:30 ]

三遊亭円楽さん死去

「笑点50周年記念スペシャル」の会見(前列左から)林家木久扇、桂歌丸さん、三遊亭好楽(後列左から)林家たい平、三遊亭円楽さん、三遊亭小遊三、春風亭昇太、山田隆夫
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 円楽さんとの突然の別れに「笑点」の大喜利メンバーから悲しみの声が上がった。

 現役メンバーの中で円楽さんと一番長く共演してきた林家木久扇(84)は「訃報に接し、突然なことなので悲しみというより…。表現のしようがありません」とコメントを寄せた。共演歴は45年間にわたり「私のことを“おじさん”と格別に呼んでくれていたお付き合いでした。がっかりです。安らかにおやすみください」と沈痛な思いをのぞかせた。

 桂歌丸さんの勇退により、2016年からは司会者として関わった春風亭昇太(62)は「倒れられてからも笑点の収録に遊びに来られていて、みんなで軽口を交わした時が最後になってしまいました」と最後の交流を回想。「とても真っすぐな方で、博多・天神落語まつり等、数々の落語イベントを企画されるなど、落語にも真剣に向き合う姿が忘れられません」と思い出をかみしめた。「先日も国立演芸場で復帰の高座を務めたばかりで、近いうちに楽屋でお会いできるものと思っていただけに、とても残念です」と肩を落とした。

 円楽さんの隣の座席で共に番組を盛り上げた林家たい平(57)は「落語を愛し、笑点を愛し、本当に優しい師匠でした。私が笑点に入ってから常に隣に円楽師匠がいてくれました。どれだけ心強かったか分かりません」と悲しみに暮れた。「必ず戻って来てくださると信じていました。あまりにも早過ぎます、あまりにも突然過ぎます。もっといろんな話をしたかったですし、教えてもらいたかった」と悲痛な心境を吐露。「時に兄のような存在であり、落語の大先輩であり。たくさんの教えを受けました。まだまだやり残したことがたくさんあると思います。少しでも円楽師匠の思いをつないでいけたらと思っています」と円楽さんの遺志を継ぐことを誓った。

 公私で長く交流があった三遊亭小遊三(75)も「気丈な人だから必ず復帰してくれると信じてましたが…。残念です」と悲しみの真っただ中にいる様子。「笑点の世話役で公私ともにお世話になりました。ゴルフ仲間でもあり、楽しい思い出がたくさんあります。まだちょっと信じられません」と心境を明かした。

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2022年10月1日のニュース