将棋アマ強豪・小山怜央さん 棋士編入試験を受験へ 奨励会を経ずの受験は初

[ 2022年10月1日 05:30 ]

小山怜央アマ
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 日本将棋連盟は30日、アマ強豪の小山怜央さん(29)が棋士編入試験を受験すると発表した。小山さんは9月13日の公式戦に勝利し、受験資格を獲得。棋士養成機関の奨励会を経ずに、現行の試験を受験するのは初となる。

 現行制度の受験者は、女性初の棋士を目指す里見香奈女流5冠(30)に続き4人目。里見は試験の5番勝負を受験中で、現在0勝2敗。過去の2人は合格している。試験は新人棋士5人と対戦して3勝すればプロの四段になる。11月から1カ月に1局のペースで行われる。小山さんは「厳しい戦いになると思いますが、力を出し切れるように調整できたらと思います」とコメントした。

 アマ時代の活躍を知る本紙観戦記者の関口武史指導棋士五段は小山さんが「ネット将棋で実力を培われた」とみる。連盟公認のオンラインゲーム「将棋ウォーズ」で約7000局指し勝率7割8分。10秒将棋などの早指し戦で残した圧倒的勝率に「驚くしかないし、棋士でも厳しい数字」とする。一方で昨年、棋士らに4連勝し6組ベスト4に入った竜王戦は持ち時間5時間の長丁場。読みの確かさはもちろん適応力にも優れ、完成度の高さを裏付けたとした。

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