近藤誠也七段が決勝に進出 ALSOK杯王将戦2次予選2組

[ 2021年7月21日 18:17 ]

三浦九段を下した近藤七段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は21日、東京都渋谷区の将棋会館で2次予選2組準決勝の1局を行い、近藤誠也七段(24)が三浦弘行九段(47)を105手で下した。近藤は同組決勝(日時未定)で5期ぶりの挑戦者決定リーグ入りをかけ、佐藤天彦九段(33)と対戦する。

 先手を得た近藤は「予定通り」という相掛かりを選択。24手目に8六歩と垂らされた時点から未知の戦いとなったが、三浦の仕掛けた左辺への攻めを冷静に受け切り手番を握る。右金を積極的に前線へと繰り出し、遊んでいた右桂も活用した中盤以降は完全に近藤のペースだった。

 最後は王手馬取りの「十字飛車」を見事に決めて三浦を投了に追い込み「もうちょっとすっきりした寄せがあったかもしれませんが、自分の方が残していたので」と静かに対局を振り返った。
 5年前の第66期(16年度)では当時四段ながら1、2次予選を突破して挑決リーグ入り。2勝4敗で陥落したものの、その2勝の相手は羽生善治3冠と豊島将之七段(いずれも当時)と鮮烈な印象を残した。

 以降はリーグ入りに届かず、今回が5年ぶりのチャンスとなる。決勝で戦う佐藤は名人戦3連覇の実績を持つ実力者。「(佐藤は)振り飛車も居飛車も指す。自分もいろいろなパターンを考えて臨みたい」と意欲を明かした。

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2021年7月21日のニュース