橋下徹氏 緊急事態宣言関連法の不備指摘「ブレーキが故障した車を運転している状態」

[ 2021年1月16日 13:39 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事の弁護士・橋下徹氏(51)が、16日放送の関西テレビ「胸いっぱいサミット」(土曜正午)に出演し、11都府県に範囲が拡大された緊急事態宣言の内容について私見を語った。

 緊急事態宣言に関連する法律は、休業や医療体制に対する強制ではなく「要請」ベース。橋下氏は、よりきめ細かい指示ができるはずの都道府県知事への権限が制限されているとし、「緊急事態宣言を出して、休業要請をかけようと思っても、補償金を積むだけのお金を持っていない。医療体制も今やっと動き始めたけど、医療のベッドが少ないからといって、医療現場の方にも強く要請する、強制するような武器を与えられてない」とコメントした。

 さらに「武器を与えられてない知事が責任を押しつけられたって、判断できない。身もふたもない話だけど、ブレーキが故障している車を運転しているような状態」と、法の不備を指摘した。

 橋下氏は、強制力のない法律になった歴史的背景を説明した。「戦後七十何年、政治は権力は使ってはいけない、権力を使ったら『乱用だ、強権だ』とみんなワンワン批判してたから、いざという時に権力を使えない国なんですよ」。一方で、「4月、5月の段階で国がちゃんと動くような仕組みを作っておくべきだった。そこは責任重大だと思う」と、特措法の改正に着手しなかった政府を批判した。

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2021年1月16日のニュース