木村花さん中傷、20代男を書類送検へ SNSで侮辱疑い 「悪質」と判断、警視庁

[ 2020年12月16日 19:26 ]

5月23日に死去した女子プロレスラーの木村花さん
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 フジテレビの人気番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラー木村花さん=当時(22)=が会員制交流サイト(SNS)で誹謗中傷された後に死去した問題で、警視庁はツイッターで中傷する投稿を繰り返したとして、侮辱容疑で、大阪府箕面市の20代の男を近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で16日、分かった。

 警視庁は、誹謗中傷の書き込みを男以外のものも含め約200アカウント、約300件確認。この中から過激な内容を複数回書き込んでいた男について、特に悪質と判断、刑事責任を問う必要があると判断した。警視庁は、状況から木村さんが自殺したとみている。

 男は警視庁の任意聴取に容疑を認め、「番組で男性に暴力を振るっているシーンを見て、仕返ししたいと思った」と供述。6月、遺族に謝罪のメールを送信したという。

 捜査関係者によると、男は5月中旬ごろ、木村さんのツイッターの投稿に対し「生きてる価値あるのかね」「ねぇねぇ。いつ死ぬの?」などと匿名で複数回書き込み、木村さんを公の場で侮辱した疑いが持たれている。

 木村さんは2019年9月からテラスハウスに参加し、番組内で衣装を洗濯した同居男性に憤って詰め寄る場面が放映された後、視聴者からの中傷が集中。木村さんは今年5月23日、東京都内の自宅マンションで倒れているのが見つかり、死亡が確認された。遺書のようなメモ数枚が近くにあった。

 警視庁は死亡直後からSNSでの書き込みの状況などを精査。11月下旬に遺族が告訴状を提出したことを受け、捜査していた。

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2020年12月16日のニュース