氷室京介、大阪の展覧会会場から“宝”盗まれる 長年ライブで愛用のアクセサリー2点

[ 2020年11月12日 05:30 ]

16年5月、愛用のロザリオとチョーカーをつけて熱唱する氷室京介(ワーナーミュージック・ジャパン提供)
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 1980年代に活躍したロックバンド「BOOWY(ボウイ)」でボーカルを務めた氷室京介(60)が休止前の“ラストライブ”でも身に着けた思い出のアクセサリー2点が、大阪市北区で9~10月に開かれた展覧会の会場から盗まれていたことが11日、分かった。

 氷室の事務所はこの日、ホームページで被害の詳細などを報告。情報提供を呼び掛け、解決につながった際は謝礼を提供する考えを示した。

 盗まれたのは、氷室が長年ライブで、首に掛けていたロザリオ(十字架)とチョーカー(短めの首輪)。関係者によると「ロサンゼルスのアーティストに特注制作してもらい、傷んでは修理してを繰り返してきた、本人にとって思い出深いもの」という。

 氷室は2014年7月、耳の不調で思い描くパフォーマンスができなくなったとして「氷室京介を卒業する」と公演中に宣言。16年5月、東京ドームでの「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」を最後にライブ活動を休止中だが、盗まれたアクセサリーはこの公演でも着けていた。事務所のホームページによると、再び公演などで歌う機会があれば「(氷室が)必ず身に着けたいと考えていたほどの、何物にも代え難いもの」という。

 展覧会は、氷室の足跡をたどる「氷室京介展LX―揺るぎなき美学と挑戦―」で、主催した読売新聞大阪本社によると、会場から9月18日になくなっていることに警備員が気付いた。防犯カメラには17日昼、男がマネキンから外して持ち去る様子が写っていた。同社は曽根崎署に被害届を提出。同署が窃盗事件として捜査している。

 事務所関係者によると、2カ月近くが過ぎても手掛かりがないため、広く情報を集める必要があるとして、公表に至った。「本人は責任追及より、とにかく早く取り戻したい思いが強い。自主的に返還を申し出てくれることを願っている」と氷室の悲痛な思いを代弁した。

 《ファンに実家放火されたことも》氷室はファンとみられる女性に実家を燃やされたことがある。13年3月、群馬県高崎市にある実家に、前橋市の無職の女(当時37)が放火。実家など3棟が全半焼し、避難の際に転倒した母親(同79)が腕を骨折するなど全治2カ月の重傷を負った。女は現住建造物等放火の疑いで逮捕された。氷室の大ファンで、実家に対してストーカー的な行動をしていたとも言われた。前橋地裁は14年1月、懲役3年6月(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。心神耗弱状態で「氷室を恋人と思い込んだ」とされた。

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