いきなり藤井2冠VS羽生九段!王将戦挑戦者決定L、黄金カードで9・22開幕

[ 2020年8月29日 05:30 ]

藤井2冠(左)、羽生九段
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で渡辺明王将(36)=名人、棋王を含め3冠=の対戦相手を決める挑戦者決定リーグの開幕局が、9月22日に東京都渋谷区の将棋会館で行われる藤井聡太2冠(18)―羽生善治九段(49)戦に決まった。

 新旧天才同士の看板カードが、いきなりの実現だ。前期の実績からすでに挑決リーグのシード権を獲得していた両者。1年前は七段の肩書に過ぎなかった藤井は棋聖、王位の複数タイトル保持者に「出世」した。対する羽生も現在進行中の第33期竜王戦挑戦者決定3番で丸山忠久九段(49)相手に1勝1敗とガップリ四つに組み前人未到のタイトル100期に向けて上り調子。将棋界で最も注目を浴びる2人の激突で挑決リーグがぜいたくに幕を開ける。

 両者の過去の手合は藤井の3勝0敗(未放映の収録局を除く)。初顔合わせだった18年2月17日は記念の一日だった。朝日杯オープン戦準決勝で国民栄誉賞に輝いた羽生を下した藤井は、そのままの勢いで同棋戦を初制覇。日本中に大きな衝撃を与えた。

 2度目の邂逅(かいこう)は昨期の王将戦挑決リーグ(10月21日)。後手の藤井がわずか82手で羽生を投了に追い込んでいる。そして今年2月18日の王位戦挑決リーグ白組開幕局で3連勝。その後、同棋戦7番勝負出場権を獲得し、木村一基王位(47)=当時=を4勝0敗のストレートでタイトルを奪取したのは記憶に新しい。今回の王将戦もタイトル挑戦に向けて重要な1局となりそうだ。

 さらに挑戦者の決まる可能性が高い最終一斉対局(11月下旬予定)では藤井―木村の好カードも決定した。開幕から閉幕まで一局たりとも目の離せない挑決リーグ。かつてない燃える秋がやってくる。

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2020年8月29日のニュース