池上彰氏 安倍首相の回復願う「1人の人間として、とにかく早く治っていただきたい」

[ 2020年8月29日 20:56 ]

ジャーナリストの池上彰氏
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 ジャーナリスト池上彰氏(70)が29日、テレビ朝日系「池上彰のニュースそうだったのか!!」(後8・00)に出演し、安倍晋三首相(65)の辞意表明について解説した。

 番組は一部を生放送。池上氏は「病院での2回目の診察の後、記者たちが体調を聞いた時に、政治家だと『元気です』と言うはずなのに、おっしゃらなかった。『そういうことを言えないくらい、正直だし、症状が悪いのかな。ひょっとして』とは思っていました」と、電撃的な辞意表明も頭にちらついていたという。

 スタジオゲストの俳優・田山涼成(69)が「安倍政権は森友とか、加計問題とかでいろいろあったのに、なぜ支持率が落ちなかったんですかね?」とたずねると、池上氏は「他に代わる人がいないからというのはあります」と解説。さらに「総理大臣は、選挙で勝つと支持は高まって、引きずり下ろそうという動きはないし、『選挙で勝った総理大臣の言うことだから聞こう』というふうに動く」と付け加えた。

 安倍首相は28日の会見で、持病の潰瘍性大腸炎が再発したことを辞任の理由に挙げた。池上氏は「今回、総理大臣が辞めることになった。一刻も早く病気の治療をしていただきたい。1人の人間として、とにかく早く治っていただきたい」と、首相の病状の回復を願った。

 一方で、「総理大臣としてやったことについては、いろいろ功罪があるでしょう。これはこれで、あらためて検証した上で、新しい総理大臣が何をするのか見ていきたい」と語った。

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2020年8月29日のニュース