テレ東 4月改編は「これぞテレ東」目指しGP帯30%超の大幅改編 月曜8時に2時間ドラマ枠新設

[ 2020年3月10日 14:00 ]

テレビ東京のキャラクター「ナナナ」
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 テレビ東京は10日、4月の番組改編の骨子を発表。例年は編成説明会という形で会見を行っているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、書面のみでの発表となった。

 テレビ東京のこの春の改編のキャッチフレーズは「『視聴率 ALL 元年!“これぞテレ東”を目指して」。改編率は全日19・2%、ゴールデン(午後7時から10時)31・5%、プライム(午後7時から同11時)29・3%と、極めて大きなものとなった。

 4月から視聴率のメーン表示が世帯視聴率(世帯)から個人視聴率(ALL)になるのを受け、家族、夫婦、親子そろって複数人視聴してもらえる内容の番組を目指して番組制作にあたる。「どんな年代の?」「どんな職業の?」「趣味の?」「家族構成の?」できるだけ多くの人たちに「これぞテレ東」と言ってもらえる番組を作りを目指す。

 まずは、月曜午後8時に2時間ドラマ枠を編成する。サスペンスだけでなく、バラエティーに富んだ内容をラインアップ。現在放送中の「ニッポン行きたい人応援団」(月曜後8・00)を月1~2回程度で放送する。また、同午後9時の「世界ナゼそこに日本人~知られざる波瀾万丈伝~」を「ナゼそこ?」としてリニューアル。放送時間も木曜9時に引っ越し、パワーアップする。MCは引き続き、タレントのユースケ・サンタマリア(48)、フリーアナウンサーの新井恵理那(30)が務める。「二代目和風総本家」は19日の放送をもって終了。2008年4月にスタートした「和風総本家」から12年で幕を下ろす。

 金曜午後7時枠には新番組「デカ盛りハンター」(金曜後6・55)を編成。長年「TVチャンピオン」で培ってきた“これぞテレ東”的な内容で、大食い企画で人気のフードファイターがデカ盛りグルメに挑戦していく。

 水曜午後7時には新番組「水バラ」を放送。俳優の太川陽介(61)と旅のゲストたちが「旅×対決×ゲーム」をテーマに、ローカル鉄道とローカル路線バスで名所を巡り、「バスVS電車 乗り継ぎ対決旅」など、今までになかった視点で新しい旅番組を放送。担当プロデュサーは「家族で見られるフレームにしたい。台本はなく、その場に起こることを大事にして予定調和のないハラハラできる番組をたくさん生み出す」と力を込めた。

 民放初の「赤ちゃん向け番組」として4月からレギュラー化が決まっていた「シナぷしゅ」(月~金曜前7・35、再後5・30)が4月6日からスタート。幼児向け知育番組で、ターゲットは保護者。昨年12月のトライアル放送で好評を得て、満を持してのレギュラー化となる。

 「内村のツボる動画大賞」(火曜後6・55)はこれまで2回放送してきた特番を月イチレギュラー化する。いわゆる衝撃映像ものではなく、番組側から発信するタイプの「おもしろ動画」企画で、番組主導でオリジナル動画を作成する。テレビ離れが進む若年層視聴者の獲得を目指す。

 ドラマもバラエティーに富んだラインアップを用意。ビジネスドラマ枠として定着してきた月曜10時のドラマBiz枠では、女優の鈴木京香(51)主演の「行列の女神~らーめん才遊記~」。鈴木がラーメン業界の苦境を救うカリスマを熱演する。金曜8時では、大ブレーク中の俳優・田中圭(35)を主演に据えた新シリーズ「らせんの迷宮」を放送。遺伝子捜査の裏にある人間の業に迫る。金曜深夜のドラマ24枠は人気漫画を原作にした新ドラマ「浦安鉄筋家族」。俳優の佐藤二朗(50)が主演を務め、浦安に暮らす人々の生活感と、愛くるしくてバカバカしいキャラクター達が魅力の作品となっている。

 そのほか、ドラマホリック!ではNEWSの増田貴久(33)が主演する「レンタルなんもしない人」(水曜深夜0・12)。松重豊(57)が猫役を演じることでも話題のミニドラマ「きょうの猫村さん」(水曜深夜0・52)などもラインアップしている。

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2020年3月10日のニュース