ベネチア国際映画祭で開幕飾る是枝監督が会見「数年にわたった作業が結実」

[ 2019年8月28日 21:13 ]

第76回ベネチア国際映画祭で写真撮影に応じる(左から)ジュリエット・ビノシュ、是枝裕和監督、カトリーヌ・ドヌーブ
Photo By ゲッティ=共同

 世界三大映画祭の一つ、第76回ベネチア国際映画祭で、新作「真実」が開幕作品に選ばれた是枝裕和監督が28日、開幕式に先立ち、主演のカトリーヌ・ドヌーブらと共に公式記者会見に臨んだ。

 満員の会見場で是枝監督は、ドヌーブらに何度も取材して製作したといい「女優という人生を送っている方たちの生の言葉をどのように脚本に生かすか。数年にわたった作業が結実したのが『真実』です」と話した。

 同作は最高賞「金獅子賞」を競うコンペティション部門に出品。ドヌーブ演じるフランスの大女優とその娘(ジュリエット・ビノシュ)の関係を軸にドラマを描いた。

 ドヌーブは「この役は私に似ていません。相違点があるにしても、この女優を演じることがとても楽しかった」と語り、ビノシュは「是枝監督と仕事をし、ドヌーブと共演でき、私の夢が全部かなった」と笑顔を見せた。

 他に米俳優イーサン・ホークらが共演。全編フランスで撮影された。日本公開は10月11日。

 主要賞の結果は9月7日(日本時間8日)に発表される。是枝監督は、昨年のカンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞パルムドールを受賞し、世界的に注目を集めている。

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2019年8月28日のニュース