田口、小嶺両被告 前代未聞の“法廷プロポーズ”初公判で「結婚したい」

[ 2019年7月12日 05:30 ]

東京地裁に入る田口被告(撮影・郡司 修)
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 大麻取締法違反(所持)の罪に問われた元「KAT―TUN」の田口淳之介被告(33)と、内縁の妻の元女優小嶺麗奈被告(38)の初公判が11日、東京地裁(長池健司裁判官)で開かれた。共犯者として同じ法廷に立った2人。破局もささやかれた中、ともに「交際を続けていきたい」と明言し“愛の力”で薬物根絶に向かうと宣言。異例の展開に傍聴席から驚きの声が上がった。

 黒スーツとネクタイ姿の田口被告と、縦じまのブラウスと深緑のズボンに身を包んだ小嶺被告は隣り合わせに着席。いずれも「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 逮捕から約2カ月、久々の再会となった法廷では変わらぬ“愛の炎”を燃やした。初めに被告人質問に立った小嶺被告は弁護側に交際を続けるか問われ「続けていきたいと思っています」と断言。田口被告を「出会った人の中で一番優しい、本当に温かい人」と評し「今後交際を続けるなら結婚したいと思います」と公開プロポーズした。

 続いて証言台に立った田口被告も「僕も彼女と(交際を)続けていきたいと思います」とキッパリ。「彼女が大麻を使い続けたのは、彼女と真摯(しんし)に向き合っていなかった僕の責任」と話すと、被告人席の小嶺被告は目を潤ませて天を仰いだ。

 小嶺被告によると、田口被告がジャニーズ事務所を退所した3年前にプロポーズを受けたという。しかし「今は退所したばかり。ファンを第一に考えていこう」と、結婚を断ったと明かした。

 2人は逮捕後、一度だけ互いの代理人を伴って会ったことも判明。その時は、交際については話していなかったといい、法廷で愛を確かめ合う形に。前代未聞の“法廷純愛ドラマ”だ。裁判ウオッチャーの長嶺超輝氏は「配偶者が情状証人で“離婚せず支える”と話すケースはあるが、こういうタイプは見たことがない」と話す。

 それでも物語のように手放しでハッピーエンドとはいかない。2人は10年前から日常的に大麻を使用。逮捕後から「交際の継続が再犯につながるのでは」と指摘する声は多い。公判でも田口、小嶺両被告の弁護人が「また2人で使うことになるのでは」と質問した。小嶺被告は「そう言われるのは仕方のないこと。でも私が強くなることで、マイナスからになりますけど再犯せず歩んでいけると思っている」と大麻と決別することを誓った。

 薬物更生施設「館山ダルク」の十枝晃太郎代表は「薬物が関係の“接着剤”になっている可能性もある。薬物はただでさえ再犯率が高いのに、2人だと可能性が倍になる」とマイナス面を指摘する一方「有名人の2人が世間に公表することで抑止力になる」との効果にも言及した。

 検察側は懲役6月を求刑し即日結審。判決は今月30日。

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