小倉智昭氏、“膀胱がん”発見時に全摘拒否で悪化させるも、松田優作さんの話に全摘決意

[ 2019年3月1日 03:04 ]

小倉智昭氏
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 キャスターの小倉智昭氏(71)が28日、フジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(木曜後9・00)に出演。がん発見の経緯や、手術後の経過について語った。

 小倉氏の膀胱がんの発見はまさに奇跡的なものだった。小倉氏は30代半ばから糖尿病を患っており、日ごろから自身の尿をチェックしていたという。2016年の夏、生放送を終えてトイレに行き、いつも通り便器を見ると、そこには謎の赤い粒が。小倉氏いわく「本当にトウガラシの粉だよ。それがポツンと尿に浮いてただけ」といったもので、ゴミだろうと気にもかけなかった。しかし、2カ月の間に数回も見るようになり、ついに「そのポツンが若干にじんだ」のだとか。それを見て初めて「これ血液なんだ」と気付き、膀胱がんの初期症状“無痛の血尿”を確認するに至ったのだった。

 ただ、早期発見とはいえ「がんのたちが悪かった」という小倉氏。筋肉層まで入り込んでいる“浸潤がん”だったことで「これは取らないと将来保証はできません」と医師に膀胱全摘出を勧められていた。

 しかし小倉氏は膀胱全摘出によって“男性機能を失う”ことに抵抗感じ、薬による免疫療法を選択。日々治療に取り組んでいたが、がん発見から2年経った去年夏、生放送後のトイレで大量出血してしまった。それでもプロの意識の高さというべきか、ラジオの2時間生放送をやってのけたというから驚き。出血も止まらなかったが、CMのたびにトイレに行ってなんとか2時間を乗り切ったという。

 すぐさま緊急入院するも膀胱全摘出を拒む小倉氏。しかし医師から、膀胱がんが原因でこの世を去った松田優作さん(享年40)の意外な事実を耳にする。それは「松田優作さんが駆け込んできた時には小倉さんの膀胱がんよりまだ良かった。小倉さんの方がもっとヒドい」ということ。その話を聞いて「これは全摘しないとな」という気持ちに切り変わったそうだ。

 無事、全摘手術を終えた小倉氏だが、尿を体外へ排出するため人工膀胱を作る必要があった。基本は体外へ袋をつけ、尿が溜まるたびに交換するといったものだが、小倉氏は「みんなと一緒にお風呂に入ったりもできないだろうし、ジーパンとかも股上浅いとぶつかったり、色々不便があるって聞いてたから…」とその方法を拒否。小腸の一部を切り取って代用膀胱を作る手法を選んだ。

 ただ、尿を出す信号を送る神経がないため「いつも(尿が)出ている状態。赤ちゃんと一緒な感じ」なんだとか。そのため着替えを常に持ち歩き、服を汚してしまった場合は持って帰るという日々を送っているという。

 現在、ネット上で末期ステージ説も飛び交っている小倉氏だが「一応大丈夫です 今のところ」と不安を一蹴していた。

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2019年3月1日のニュース