“主演の栄冠は窪田正孝に輝く”来春朝ドラ「エール」102作目で男性11人目

[ 2019年3月1日 05:30 ]

2020年度前期連続テレビ小説「エール」に主演する窪田正孝(撮影・島崎忠彦)
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 NHKは28日、東京・渋谷の同局で来年春スタートの102作目の連続テレビ小説の制作発表を行った。タイトルは「エール」で主演は俳優の窪田正孝(30)。全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られる作曲家の古関裕而(こせき・ゆうじ)さんと妻の金子(きんこ)さんをモデルに描く物語。窪田は「全身全霊で演じさせていただきます」と決意を示した。

 制作発表で新たな朝ドラのタイトル「エール」が発表されると、会場に「栄冠は君に輝く」のメロディーが鳴り響いた。古関さんをモデルにした主人公・古山裕一を演じる窪田は「古関さんの生涯を演じさせてもらえて、とても光栄です」と神妙な面持ちを見せた。

 古関さんは1909年、福島県に生まれ、89年に80歳で亡くなるまで約5000曲を作曲した。「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」「闘魂こめて(巨人軍の歌)」など野球に関連する曲が多いが、きっかけは22歳のときに手掛けた早大応援歌「紺碧の空」。この曲が話題となり名前が知られ、次々と依頼が舞い込むようになったという。「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」などヒット歌謡曲も数多く残している。

 NHKはキャスティングで窪田を主演に決定。関係者は「古関さんは音楽的に天才だが、それ以外はダメな部分があったと言われている。幅広い人間性を演じられる役者が必要で、芝居が達者な窪田さんにお願いした」と説明した。

 男性が朝ドラに主演するのは14年の「マッサン」の玉山鉄二(38)以来6年ぶり。過去には101作中10人しかいないため、窪田は当初「女性だと思われているのかな?」と思ったが、古関さん夫妻をモデルにした物語との説明を受けて「決意がみなぎった」という。

 窪田は印象に残っている古関さんの曲として「栄冠は君に輝く」を挙げ、野球をしていた小学生時代の思い出を披露。「神奈川出身なので当時は横浜高校を応援していた。松坂大輔投手で優勝した年(98年)はテレビで“栄冠は君に輝く”をよく聴いた」と話した。

 「六甲おろし」について問われると「この業界にも阪神ファンがたくさんいるが、改めて、皆から愛されている応援歌だと感じています」と語った。クランクインは今秋の予定。ヒロインとなる妻・金子さん役は今後、オーディションで選ぶ。

 《東日本大震災から9年のタイミング 福島出身の主人公で「応援」》「エール」は2011年3月の東日本大震災から約9年のタイミングでの放送。NHKの土屋勝裕チーフ・プロデューサーは「震災から10年たつのを前に、福島を応援したいという気持ちがあった」とドラマの企画の発端を明かした。

 福島出身の主人公を模索していく中で古関さんに着目した。福島駅の新幹線発車メロディーは「栄冠は君に輝く」で、駅前には銅像。土屋氏は「ふるさとの偉人。応援歌もたくさん作っている古関さんを主人公にするのがいいと考えた」と話した。

 タイトルの「エール」は「応援」の意味。土屋氏は「福島の皆さんに元気になってもらい、日本中の皆さんに元気になってもらうドラマにしたい」と抱負。窪田も「福島と全国にエールを届けたい」と語った。

 ◆窪田 正孝(くぼた・まさたか)1988年8月6日生まれ、神奈川県出身の30歳。2006年にフジテレビの連ドラ「チェケラッチョ!! in TOKYO」に初主演し俳優デビュー。12年に映画「ふがいない僕は空を見た」でヨコハマ映画祭最優秀新人賞などを受賞。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」でヒロインに思いを寄せる青年を演じ注目される。今年4月スタートのフジ月9ドラマ「ラジエーションハウス」に主演する。

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